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立会川・浜川中学校で高知特産の宗田節削り体験 坂本龍馬つながりで

品川区立浜川中学校で3月10日、高知県地産外商公社と共同の食育授業として、宗田節の削り体験が開催された。

品川区立浜川中学校で3月10日、高知県地産外商公社と共同の食育授業として、宗田節の削り体験が開催された。

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 品川区立浜川中学校(品川区東大井3、TEL 03-3761-1014)は3月10日、高知県地産外商公社(中央区)と共同の食育授業として、宗田節の削り体験を行った。

削り体験の様子

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 宗田節は、メジカ(ソウダガツオ)から作られたカツオ節。この日は、同校の9年生44人が参加し、高知県の特産品である宗田節の製法を学んだり、出汁の試飲をしたりした。

 開催のきっかけについて、同社の横山久志さんは「高知県を代表する坂本龍馬にゆかりのある立会川の中学生に、高知県をもっと知ってもらう機会を設けたいと考えた」と話す。

 同校敷地には、かつて土佐藩下屋敷があった。黒船来航時には浜川砲台が築かれ、坂本龍馬も土佐藩士として沿岸警護に当たったという説がある。同校では以前から坂本龍馬をテーマにした授業を行っており、1年目は高知県の特産品のかんきつ類「ぶんたん」の紹介や試食、2年目からは宗田節をテーマに体験授業を開いている。

 講師は特産品の開発・販売を手掛けるウエルカムジョン万カンパニー(高知県土佐清水市)社長の田中慎太郎さん。「宗田節は主に業務用として流通しているために、認知度が高くない。化学調味料を使っていないおいしい自然の味を子どもたちに感じてもらえれば」と話す。

 校長の米塚裕貴さんは「食育においては、知識だけではなく、体験することが重要」と話す。実際に授業を受けた生徒からは「普段はカツオ節を触ることがない。いい香りがして驚いた」「宗田節の存在を初めて知った。家でもみそ汁を作ってみたい」などの声が上がっていた。

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