「品川縣(しながわけん)ビール」を販売する品川縣(品川区南大井4)が5月12日、酒類販売業免許を取得した。
同商品は品川区の地ビール。秋田県仙北市の「田沢湖ビール」が研究開発した日本最古の酵母「エド酵母」を使って醸造する。2006年に販売を開始し、今年で10周年となる。
1869年(明治2)年、東大井3丁目付近に日本で最初のビール工場があったことをきっかけに、立会川の有志が集い、2005年に「品川縣ビール研究会」を発足。その後、メンバーが田沢湖ビールの社員と知り合い、2006年に「品川縣ビール」の製造に踏み切った。
同社代表で研究会創立メンバーの永尾章二さんは、「品川とビールの歴史に関する広報活動を強化したいと考え、今年2月に品川縣株式会社を設立した。酒類販売業免許を取得したのは、販売ルートをさらに広げるため」と話す。
今後の展望について「今までは区内の酒屋や飲食店などに小瓶で提供していたが、今後は生だるを取り扱う店舗を増やしたい。イベント出張や通信販売にも力を入れる予定」と永尾さん。「いつか品川地ビール祭りを開催したい。地元ビールをきっかけに地域が活性化すれば」と意気込む。