大井町駅近くの三菱鉛筆株式会社旧本社(品川区東大井5)で6月25日、「わくわく楽描きイベント!」が開催された。
会議室にはアニメーターによる作品も。写真は手塚プロダクションによるイラスト TEZUKA PRODUCTIONS
同社は5月6日、本社建て替えのため東大井5丁目から大井1丁目に仮移転。 旧本社ビルを解体する前に、ロビーの壁や床を子どもたちにキャンパスとして1日限定で無料開放した。参加対象年齢は3歳~15歳。当日はグラフィティアーティストのAZIさんが登場し、参加者と一緒に「楽描き」をした。
同社広報の小笠原恵子さんは「日ごろお世話になっている方々に感謝を込めて、今回のイベントを行った。子どもたちには自由に描く楽しさを感じてもらったら」と話す。「朝から予想を超える来場者数になっている。うれしい限り」とも。
日本アニメーション(多摩市)や手塚プロダクション(新宿区)、タツノコプロ(武蔵野市)のアニメーターによる直筆イラストが描かれたキャラクタールームも用意。「ちびまる子ちゃん」や「鉄腕アトム」、「アクビちゃん」など、さまざまなキャラクターが同社会議室に描かれた。
親子4人で来た参加者は「町内会の掲示板でこのイベントを知った。壁や床に絵を描けるなんてなかなかない機会なので、子どもたちもとてもよろこんでいた」と話す。「もっともっと描きたい」と両親におねだりして何度も参加する子どもの姿も。
旧本社解体は6月27日に行う予定。