東急池上線車両および駅構内に10月15日、「90周年記念ポスター」が登場した。企画は東京急行電鉄。
ポスターは池上線開業90周年を記念したもの。コンセプトは「池上線にゆかりのある方への感謝」。90周年にちなみ、0から90までのそれぞれの数字と池上線と関わりのある人物や場所を紹介している。
掲出場所は、2016年から池上線と東急多摩川線を運行する「きになる電車」の車両内。濃淡と黄色のツートンカラーの同車両は、昭和20年代に池上線と旧目蒲線を走っていた車両を元にデザインされた。ポスターの内容は、一部池上線駅構内や90周年特設サイトでも掲出している。
同社鉄道事業本部の保田威彦さんは「『きになる電車』では一般的な企業広告ではなく、沿線の商店街やイベントの告知を載せている。沿線にお住まいの方や通勤・通学で利用される方、商売されている方に感謝の気持ちが届くよう、それぞれの数字に関わりがある人物や場所を口コミなどで探し出演をお願いした」と話す。
ポスターに記された数字は、「0」=リニューアルされて1年未満の戸越銀座駅、「65」=五反田駅近くで創業65周年を迎える焼き鳥専門店「信濃屋」、「85」=池上線沿いに85年暮らす男性など。それぞれ写真や愛称と共に池上線との思い出のエピソードを紹介する。そのほか、池上線の運転手や駅係員、鉄道の整備スタッフも登場する。
「ポスターを見た方や当企画への参加者からは、『90年もたつのは感慨深い』『親近感が湧いた』といった声を頂いている」と保田さん。「90周年を迎えられたのも沿線の皆さまのおかげ。91年目もしっかり頑張っていきたい」と話す。
車両内への掲出期間は11月中旬までの予定。