JR山手線五反田駅構内の階段壁面に9月7日、定期券購入の混雑緩和を呼び掛ける手書きの毛筆ポスターが現れた。
同駅では2017(平成29)年から、構内が混雑する時期に合わせて手書きの毛筆ポスターを掲示している。前回は、5月の大型連休に合わせた改元にちなんだオリジナルの文言を掲げた。
今回のポスターについて、JR東日本東京支社広報課は「毎年10月1日前後は定期券購入の利用客で混み合う。今年は10月1日から消費税率が改定されるため、さらに混雑が激しくなる見込み。できるだけ回避してもらいたい」と話す。
ポスターは、五反田駅の駅員が企画・制作する。点数は10点。内容は「お金も 時間も 気持ちも 余裕があるうちに」や「定期券を また買う頃 お早めに」など。「暑い夏 おつかれSummer(サマー)でした」や「『なつぞら』~『あきぞら』へ」など季節にちなんだもの、定駅期券駆け込み購入時の混雑度を示した曲線グラフなども掲示している。
五反田駅を利用するKUBO hiroshiさんは9月11日、ツイッターに習字ポスターの写真と「どうしても早目に定期券を購入してほしい五反田駅の圧が凄い」のコメントを一緒に投稿。2日ちょっとで、1万回近いリツイートと1万7000件の「いいね」が寄せられている。
KUBO hiroshiさんは「思わずエスカレーターを2往復してしまった。どれも個性的な内容で、特に定期券購入曲線のグラフがツボに入った。これからも心温まるポスターを楽しみにしたい。私はモバイルSuica(スイカ)で定期を継続した」と話す。
本取材に対して、JR東日本東京支社広報課は「定期券は14日前には購入できる。ぜひ早めに購入してもらいたい」と、あらためて早期購入を呼び掛けた。
ポスター掲示は9月末まで。