鉄板焼肉専門店「鉄板王 東京店」(品川区大井4、TEL 080-6884-1464)が大井三ツ又交差点近くにオープンして3カ月がたつ。運営はHierro(イエロ)(神奈川県)。
「鉄板焼肉」は、福岡でB級グルメとして知られる料理。1960年代中頃に南福岡車両区(現JR南福岡駅)で働く人のために作られたのが発祥だという。「鉄板王」は福岡県内に5店舗展開するブランドで、今回が東京初出店となる。
オーナーの本田優さんは同ブランド創業者の長女で、インテリアデザイナーとしても働いている。オープンの経緯について「コロナ禍で元気がない人たちを、地元のソウルフードで盛り上げたい。最近は鉄板焼肉がテレビで取り上げられることも増え、東京での認知度の高まりが後押しになった。大井町は昔、大森に住んでいてなじみがある場所」と本田さん。
場所はすし店「菜と魚の旬 とき」跡を改装して利用する。内装は写真家・廣田勇介さんの作品「焔(ほむら)の悪党」からイメージを膨らませ、本田さんがデザインした。店長の小野恵美里さんが描いた作品も店内の壁に飾る。店舗面積は約20坪。座席は32席。
看板メニューの「鉄板焼肉」(1人前=1,000円、1.5人前=1,300円、2人前=1,600円)は希少部位である豚のコメカミとキャベツ、ニンニクを高火力で炒める。注文時は好みのニンニクと油の量を店員に伝え、卓上にある「秘伝の旨(うま)辛・辛味噌(みそ)」を好みであえて食べるという。福岡産ヒノヒカリを使った「ご飯とお味噌汁のセット」(普通盛り=150円、大盛り=200円、まんが盛り・600グラム=500円)も。
トッピングはスライスチーズ、温泉卵、ガーリックフレーク、激辛みそ(以上150円)を用意する。
フードメニューは、めんたいこと辛子高菜、「酢もつ」「やみつききゅうり」(以上300円)、「いかの塩辛」「ポテトサラダ 塩辛のせ」(以上400円)をそろえる。
ドリンクメニューは「生ビール(プレミアムモルツ)」(750円)や「角ハイボール」、ウーロンハイ、「黒霧島」(以上500円)、コーラ、オレンジジュース(以上400円)などを用意する。16時から19時までハッピーアワーとして、ソフトドリンクと一部を除くアルコールを割引して提供する。
「東京でも鉄板焼肉を食べられる店はあるが、福岡のB級グルメとして都内進出した店はうちが初めてだと思う。本店で修業した店長が作る味は本場そのもの。ニンニクと油は多めが博多流でお薦め。トイレにはマウスウォッシュの用意も」と本田さん。「鉄板焼肉とお米の相性は抜群。ご飯をモリモリ食べて元気を付けてほしい。お客さん同士が楽しく話しながら集える場所にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は11時30分~22時。火曜定休。新型コロナウイルス感染症の対策として、入り口に消毒液を設置し、店内を換気する。スタッフはマスクを着用し、来店客には入店時の検温をお願いする。