積水ハウス(港区)は9月25日、旧ソニー本社跡地(品川区北品川6)に計画している「御殿山プロジェクト」の施工者を大成建設に決めた。
同施設のコンセプトは「『緑』『街』『人』をつなぐ『邸宅のようなオフィス』」。周辺の街並みにマッチした低層構成で、高さより横への広がりを重視した設計となっている。オフィスや住宅など総延べ約9万平方メートルがA、B、Cの3ブロックに分かれており、建物同士は回廊でつながっている。プロジェクト全体の基本設計は日建設計が担当した。
Aブロックは、地下1階地上9階建てのオフィスビルを建設。基準階の床面積が8,000平方メートルを超える国内最大級の1フロアオフィスとなる予定。低層部には店舗も設け、テナントは今後選定を進める。大成建設が実施設計と施工を担当し、2009年3月に着工する。
Bブロックは、地下2階地上3階建ての住宅を整備。住戸数は30~40戸を予定。Aブロックのオフィスビルとの間に公園を整備。実施設計は日建ハウジングシステムが担当する。2009年9月の着工を予定。
Cブロックは、地下1階地上7階建てのオフィスビルを建設。敷地北側に広場を設けてBブロックと連携した空間を設けるほか、屋上庭園なども整備する。実施設計と施工は大成建設が担当。2009年4月にも工事に着手するという。
積水ハウス担当者は「御殿山は、都心の中で最も勢いのある商業ビジネスゾーンのひとつとされる『品川駅』『大崎駅』の徒歩圏内に位置する。このプロジェクトは、御殿山の豊かな緑を取り入れ、にぎわいあふれる空間を目指す予定」と話す。
同プロジェクトの完成は、2011年2月を予定。