食べる

五反田ヒルズに小料理店「きになるき」 渋谷のビル取り壊し閉店から復活

マグロを持つ店主の正田雄為さん

マグロを持つ店主の正田雄為さん

  • 119

  •  

 「男の小料理 きになるき」(品川区西五反田1)が6月5日、目黒川沿いのリバーライトビル(五反田ヒルズ)1階に移転オープンした。

「きになるき」外観

[広告]

 「とんかつ満天」跡を居抜きで利用する。店舗面積は6坪。席数は、カウンター=6席、テーブル=2席。

 同店は2014(平成26)年に渋谷の雑居ビルで創業したが、建物の取り壊しによって2021年9月に一時閉店。店主の正田雄為さんは五反田ヒルズ内で友人が営む小料理店「きになる嫁武道館」を手伝ってきた。移転オープンの経緯について、正田さんは「小料理店のカウンターに1年ほど立っているうちに、五反田ヒルズに愛着が沸いた。食材を仕入れる豊洲や自宅からのアクセスも決め手になった」と話す。

 予約制で、メニューは飲み放題付き2時間制のコース(8,000円)のみ。「食のジャングル・クルーズ」をコンセプトに掲げ、正田さんが客に食材や食べ方を説明しながらメニューを調理・提供する。

 説明について、正田さんは「テーマパークのアトラクションに乗った際、スタッフの声かけや解説によって乗客の一体感が高まるのを感じ、説明は大事だなと思った。ただ料理を出し、それをお客さんが食べるのではなく、お互いにわいわい話しながら場の一体感を楽しんでもらえれば」と話す。

 料理は、旬やその日の仕入れに応じて提供する。看板メニューの熟成マグロは、蓄養のマグロを5日間ほど寝かせて酸味を抑え、うまみを強めるという。刺し身、あぶり、漬けの3種類を盛り合わせ、刺し身は塩を付けて食べる。しゃぶしゃぶやすき焼きなど、メインの鍋料理は約1カ月単位でメニューを入れ替える。

 ドリンクメニューは、日本酒や焼酎、生ビールなどをそろえ、日本酒はテーブル席横の冷蔵庫から客が自分で選んで取る。ソフトドリンクはフルーツ酢「美酢(ミチョ)」のソーダ割りや水割り、お茶などを用意する。

 「メニューはお客さんの意見や反応を取り入れながらアップデートしているので、次回の来店時にどう変わっているかを見てもらえたら」と正田さん。「お客さんと一緒にお店を成長させ、よりおいしい料理とお酒を提供していきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は2部制で、平日=19時~21時、21時15分~23時15分。土曜・日曜・祝日=17時~19時、19時30分~21時30分。予約はウェブシステム「Toreta」で受け付ける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース