ハンドメード作品の委託販売店「ママズの家」(品川区二葉4、TEL 090-3734-6325)が蛇窪神社近くにオープンして1カ月がたった。経営はハンドメード作家・講師のコミュニティー団体「ママズオン」の石井淑子さんと相良綾子さん。
工場・倉庫跡を改装して利用する。店舗面積は約15坪。内装は、作品が映えるよう壁をグレーに塗り、商品棚を一枚板にして手に取りやすくした。外観は入り口をガラス張りに変えたことで、外から店内の様子が見える。
「ママズオン」代表の石井さんは約22年間看護師として働き、2018(平成30)年にフラワーアレンジメントのハンドメード作家として活動をスタート。翌年には、ハンドメード作家や講師として活動する母親たちを中心に、作品販売などを学ぶ勉強会やイベントを主催するコミュニティー団体「ママズオン」を立ち上げた。現在のメンバー数は全国に710人。
出店経緯について、石井さんは「実店舗のオープンは、コロナ禍で一時休止していた活動をリスタートしてちょうど2周年のタイミング。ママ作家たちの経済的な自立はもちろん、精神的にも地域の中でも自立できるようになれば」と話す。相良さんは「会社員時代に身に付けた商品開発やマーケティングの知識を生かして、コミュニティーの規模を大きくしていきたい。メンバー間や地域とのつながりはもちろん、ママズオンメンバーの学びと実践の場所になれば」と話す。
二葉エリアへの出店理由について、石井さんは「もともと活動してきたエリア。物件の大家さんは、蛇窪神社で約2カ月に一度開かれるイベント『へびくぼ市」でつながり、私たちの思いを聞いて応援してくれている」と話す。
同店は1カ月ごとに棚を貸し出し、現在は109人のハンドメード作家がアクセサリーや似顔絵、書など、約1500点の作品を登録・販売している。「作品を販売する上で、写真の見栄えは肝になる」と石井さん。店内には専用の撮影スペースを設ける。
作品は店頭のほか、インスタグライムのライブ配信やマルシェでも販売する。このほか、オーダーメードの受け付けやものづくり体験講座、地域住民とのコミュニティーの場所として、レンタルスペースも設ける。
「委託販売に挑戦してみたい作家の募集は随時受け付けている。毎日のように問い合わせがあり、講座も好評」と石井さん。「全国にメンバーがいるので、全国展開も視野に入れている。今後、学べるママズの家2号店を作れたら」と話す。
営業時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。火曜定休。