「かむろ坂さくらまつり」が3月31日、不動前駅近くのかむろ坂（品川区西五反田3）で開かれる。主催はかむろ坂さくらまつり実行委員会。

地元飲食店20店が出店する（写真提供＝かむろ坂さくらまつり実行委員会）

　2016（平成28）年に初開催し、今年で6回目となる同イベント。かむろ坂エリア・第四日野小学校体育館、目黒不動尊エリアの2会場で、飲食や展示ブース出店、地元団体によるステージパフォーマンス披露などを展開する。有志6人で実行委員会を組織し、当日は地元ボランティア約50人とともにイベントを運営する。

　開催の経緯について、実行委員長の大倉たかひろさんは「かむろ坂には、昭和30年代から咲いている桜があり、目黒川沿いのような有名な桜のスポットに負けない魅力がある。不動前に住んでいる方々に、かむろ坂の桜に愛着を持ってもらう機会になれば」と話す。

　当日は、かむろ坂上の交差点から山手通りまでの車両通行を規制し、来場者は車道を歩いて桜のアーケードを散歩できる。「昨年はかむろ坂上の交差点から『オオゼキ 目黒不動前店』前までだったが、今年は通行規制のエリアが少し延びたので、より長く桜を楽しんでいただける」と大倉さん。かむろ坂エリアでは、「東印度カレー商会」（西五反田4）、「焼鳥 一」（西五反田5）、「銀六いも」（小山6）など、近隣の飲食店が出店。昨年より4店増え、過去最多の20店となる。

　坂沿いのかむろ坂公園（西五反田4）では、さくらまつり公式グッズとして、近隣のギャラリー「LEESAYA」（目黒区）が製作協力したTシャツやパーカを販売する。

　坂に面する区立第四日野小学校（西五反田4）体育館では、地元団体がダンスや三味線の演奏を披露。氷川神社（西五反田5）を拠点に活動する「桐若囃子（きりわかはやし）保存会」もステージに登場する。

　目黒不動尊（目黒区）エリアでは、近隣の飲食店4店が出店する。子どもたちが楽しめるように、野球やサッカーのスポーツチーム、ボーイスカウトがブースを設置し、ストラックアウトやキックスピードの測定、ボーイスカウトの活動を体験できる。

　大倉さんは「特に、子育て世代やご高齢の方々に来てほしい。なかなか遠出ができない方にも、地元の桜でお花見を楽しんでもらえれば」と話す。

　開催時間は、かむろ坂エリア・第四日野小学校体育館＝12時～16時、目黒不動尊エリア＝11時～17時。かむろ坂エリアの車両通行規制は11時～17時。入場無料。