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大井新地の火災被害現場跡で写真展 飲食街の一部店舗は営業再開

火災被害後の大井新地(撮影=wataru umehara)

火災被害後の大井新地(撮影=wataru umehara)

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 大井新地飲食街にあるギャラリーバー「大井新地 0m(ゼロメートル)先」(品川区大井1)で現在、大井新地の日常を撮影した写真展を開催している。

大井新地の人々(撮影=wataru umehara)

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 昨年11月21日、同飲食街で発生した火災では12棟が焼け、同店も被害を受けた。建物1階のバーは現在営業を休止している。

 同店店主でフォトグラファーの梅原渉さんは「大井新地の写真をずっと撮っていた。火災が起きて、なにか今回が展示するタイミングなのかなと感じた」と話す。

 会期中、火災被害を受けた状態の2階を会場に、梅原さんが約3年半にわたって撮影してきた大井新地の飲食店店主や常連客などの写真を展示する。

 会場で流すBGMは、ミュージシャンの西村尚美さんによるソロユニット「INNER SCIENCE(インナーサイエンス)」が担当した。梅原さんは、汚れてもいい服装での来場を推奨する。

 3月30日からは1階で桜のインスタレーションを展開し、フラワーデザイナーの清水充さんが店内に桜の枝を飾る。4月6日は梅原さんが企画に携わる「大井新地らくご会」を大井蔵王権現神社(品川区大井1)で開き、落語会の頃に桜は見頃を迎えるという。桜が散ったタイミングで同店の工事を始める予定。

 梅原さんは「写真を見て何を思うかはその人次第。まずは実際に見に来てもらえたら」と話す。

 入場料は1,000円。開催日時の情報は同店インスタグラムで公開する。4月6日まで。

 大井新地では、火災被害を受けた飲食店の中でいくつかの店が営業を再開している。「おでんバル ZAKU(ザク)」は12月15日には工事を終え、営業を再開。店主のMASA(マサ)さんは「うちは常連に支えられているお店。1階が少しだけ生き残っていたので、とにかく常連客のために店を開けなければと考えていた」と振り返る。

 ワインバー「Hana(ハナ)ワイン」は、近隣の喫茶店「カフェ・ド・キネマ」店主の協力で11月23日から夜の間借り営業を開始。店舗の工事を経て、3月15日から元の物件での営業を再開した。物置き場になっていた2階部分は火災をきっかけに改装し、貸し切り利用できるようにしたという。店主の塙文佳さんは「元の場所に戻りたいという気持ちは間借り営業を始めた当初からあった。再開後は『カフェ・ド・キネマ』のお客さんも来店してくれている」と話す。

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