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品川区の児童センターに液体ミルクや紙おむつの自販機 区職員の提案で実現

液体ミルクなどの子育て支援物品も販売する自販機

液体ミルクなどの子育て支援物品も販売する自販機

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 品川区は6月5日、大井町エリアの一本橋児童センター(品川区大井2)に、育児用液体ミルクなどの子育て支援物品を購入できる自動販売機を設置した。

液体ミルク、紙おむつ、ウエットシートを販売する

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 パックに入った液体ミルクは常温での保存が可能で、哺乳瓶に移し替えてそのまま乳児に飲ませられるのが特徴。乳幼児連れでの外出で荷物を減らせるメリットがあり、水が不足する災害時にも役立つ。

 自販機の設置は、品川区の職員が自身のアイデアを区長にプレゼンテーションする「職員事業提案制度」を通じて実現した。提案した品川区福祉部生活福祉課の遠藤忠之さんは「東日本大震災の時に乳幼児を育てていた。水不足の中で粉ミルクを作るのが大変で、『出来上がったミルクが購入できれば良いのに』という思いがあった」と話す。乳幼児親子向け事業に特に力を入れる一本橋児童センターに導入し、今後の利用状況などによって他施設への設置を検討する。

 自動販売機では、0カ月から1歳ごろまでを対象とした育児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」(230円)のほか、MサイズとLサイズをそろえる「メリーズパンツ」(紙おむつ2枚、ビニール袋1枚入り、210円)、ノンアルコールタイプのウエットシート(110円)も販売する。災害時には商品を無償提供する。

 遠藤さんは「大人が自販機で飲み物を買うのと同じように、気軽に利用してもらえたら。自身の育児の経験が、十数年の時を経て区の取り組みに生かせたことは励みになるし、うれしく思う」と笑顔を見せる。

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