生花店「Blumenhaus(ブルーメンハウス)」(品川区旗の台2、TEL 03-4400-6587)が6月8日、旗の台東口通り商店街にオープンした。
元リサイクルショップの物件を改装した同店。店舗面積は12坪。店名はドイツ語で「花の家」を意味する。「寛(くつろ)げる家」をコンセプトに、内装は木とコンクリート、白色を基調に、イスややわらかい光の照明を設置。自分の家で過ごすように、ゆっくりと花を見られる雰囲気に仕上げたという。店内に入って最初に目に入る正面のテーブルには、季節のお薦めの花を並べ、空間全体で一つのフラワーアレンジメントになるように飾る 。
店主の平林弘行さんは、かつてグラフィックデザイナーとして働いていたが、リアルな人や物と関わる仕事をしたいと30歳前後に転職を決意。表参道のフラワーショップ「FUGA」などで経験を積み 、40歳の節目のタイミングで独立した。平林さんは「東急沿線で行き交う人が多く、幅広い世代に認知してもらえる商店街で物件を探していた。旗の台に既存のフラワーショップがなかったことも決め手になった」と話す。
花で季節を感じてもらいたいと、季節を少し先取りした商品をそろえる。今の時期は「スモークツリー」(550~1,050円)や「ヒマワリ」(1本=385円~)、「フサスグリ」(2本束=770円)など約50種類。このほか、「ブルーベリー」(1,430円)、「サンキライ」(660円)など枝ものや植木、観葉植物を並べる。ベルギーのフラワーベースブランド「ヘンリー・ディーン」の花瓶も販売する。
オーダーメードの花束は切り花1本からラッピングに対応し、器付きでそのまま飾れるアレンジメント(6,600円~)にも対応する。年齢や性別、性格などを相談しながら作っていくという。季節感やテーマに沿った提案も行う。
「独立前の店ではファッション関係のお客さんが多く、感度の高い花を好まれる傾向が強かった。習得したデザインを生かしながら、商店街の店として地域の人に愛される、花が必要な時に頼られるフラワーショップにしていきたい」と平林さん。「普段の自分用から冠婚葬祭のシーンまで、幅広く利用してもらいたい。ゆくゆくは直接の取引先を増やして産地直送フェアや、アレンジメント、リース作りなどのレッスンも開催できたら」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~19時。木曜定休。