盆踊り大会「盆ROCK」が11月17日、旗の台稲荷通り商店街(品川区旗の台5)で開催される。
稲荷通り商店会は、旗の台駅南口から中原街道に続く約100メートルにわたる商店街。伏見稲荷神社をイメージした赤い鳥居型アーチ、キツネのプレートを付けた街灯が立ち並ぶ。アーチと街灯の塗り替えが11月中に完成するタイミングでイベントを企画したという。
「盆ROCK」を発案した、稲荷通り商店会副会長で総菜店「さかえや」4代目店主の荻野大輔さんは「アーチと街灯のリニューアルに合わせて企画した。自分が子ども時代の記憶には、この商店街がお祭りでにぎわった原風景がある。約40年間も開催されなかった商店街の盆踊りを復活させ、自分の子どもたちの世代にも感動を伝えたいと思った」と話す。
盆踊りのレパートリーは、品川音頭や品川甚句、炭鉱節、東京音頭、大東京音頭、オリジナル曲「旗の台音頭」ほか、子どもたちに人気だという「エビカニクス音頭」、J-POPや洋楽の楽曲など。「旗の台音頭」は荻野さんが作詞、カレー専門店「curry but curry(カリバカリー)」(旗の台2)店主の西山達郎さんが作曲、区内で盆踊りサークル「晴盆(はれぼん)」を主催する加藤晴美さんが振り付けを手がけた。
一部の楽曲はバンドが生演奏する。「盆踊りで生バンドが演奏するのは珍しい試み」と荻野さん。ビートルズなどの楽曲を盆踊りのリズムにアレンジして演奏する。スピーカーから曲を流す場合でも、荻野さんが和太鼓の代わりにドラムをたたくという。
11月15日は旗の台南町会会館で盆踊りの事前練習会(19時~20時30分)を行う。参加無料。
このほか、地元のダンスチームなどによるパフォーマンスや、スーパーボールすくいなど、子ども向けのブースを設置する。フード出店は、ホットドッグ店「FUKAI SHOTEN(フカイショウテン)」など同商店街の飲食店に加え、「curry but curry」など近隣の飲食店9店が参加する。
同商店会は今期から役員が10人に増え、運営体制を強化した。同商店会会長で、荻野大輔さんの父の晴治さんは「街灯リニューアルと盆踊りによって商店街が活気づき、人々の足が商店街に向くきっかけになれば」と話す。
開催時間は15時~19時。盆踊り開始は17時から。