「相馬野馬追甲冑(そうまのまおいかっちゅう)競馬」が11月4日、東京シティ競馬(大井競馬場、東京都品川区勝島2)で開催される。主催は南相馬観光協会。
過去開催時の様子。レース前のセレモニーで螺(かい)の演奏を披露。写真提供はTCK(特別区競馬組合)
相馬野馬追は、福島県北東部の相馬地方で毎年5月に3日間行われる伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。相馬氏の遠祖とされる平将門が馬を使って軍事訓練を行ったのが始まりと伝わる。約400騎の騎手がよろいかぶとを装着し、腰に太刀を着け騎馬に乗って疾走する「甲冑競馬」や、空中に打ち上げられた旗を騎馬武者が奪い合う「神旗争奪戦」などを行う。
同競馬場での初開催は1977(昭和52)年。今回で25回目。コロナ禍による休止期間を経て、5年ぶりに開く。
当日は、レース前のセレモニーで螺(かい)の演奏や、相馬地方の伝統民謡「相馬流れ山」を披露。レースでは、ディープインパクト産駒の「トーセンインパルス」など馬8頭と騎馬武者が「甲冑競馬」を再現する。出走は16時50分ごろ~17時10分ごろ。
このほか、「相馬野馬追」の歴史を解説したPRブースの設置や、河京喜多方ラーメン、クリームチーズみそ漬などの福島県特産品の販売も行う。いずれも11時40分から20時50分まで。
特別区競馬組合広報課の太田洋平さんは「甲冑を身に着けた騎手が騎馬に乗って、広いコースの上をさっそうと駆け抜ける雄姿を間近で見ることができる。レース前のセレモニーの迫力ある演奏にも注目してほしい。相馬野馬追に関連するグッズや福島県の特産品販売では、ここでしか手に入らないお宝が見つかるかもしれない。足を運んでもらえれば」と話す。
入場料は100円、15歳未満無料。