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大井競馬場が「左右両周りコース」導入 ビッグレース開催を視野に

左回りレースのイメージ(写真提供=特別区競馬組合)

左回りレースのイメージ(写真提供=特別区競馬組合)

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 東京シティ競馬(大井競馬場、品川区勝島2)が11月19日、大井競馬場の左回りコースを解禁する。主催者の特別区競馬組合によると、左右両周りのコースを持つ競馬場は現在、世界唯一だという。

11月19日に解禁される左回りコース図(写真提供=特別区競馬組合)

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 大井競馬場ではこれまでも日本初の試みとして、1950(昭和25)年の「ゴール写真判定機」導入、1953(昭和28)年の「スターティングゲート」採用、1986(昭和61)年のナイター競馬「トゥインクルレース」開始など、数々の施策を重ねてきた。

 従来の右回りコースを、左回りでも使用できるよう改修した。コースはダート、距離は約1600メートル、幅25メートル、最大出走数は12頭。ゴールは4号スタンド前に設ける。同競馬場のコースはシンメトリーで平たんなため、安全面・正確性共にクリアでき、両周りコースの実現にこぎ着けたという。

 両周りコース導入の狙いについて、特別区競馬組合競馬事務局広報課長の渡邊明雄さんは「JRA日本中央競馬会で開催されるダートのビッグレースや海外のダートレースは、実は左回りコースが多い。大井競馬場にも左回りを導入すれば、強い馬が集まり、さらにレベルの高いレースが実現すると考えた。今まで親しまれてきた右回りコースも残すことで、レースにバリエーションを持たせることができる」と話す。

 当面は、レース開催期間のうち1日、その日の最終レースのみを予定しているが「徐々に左回りレースの数を増やしていきながら、いずれは1000メートル、2000メートルなどのレースを増やし、重賞レース開催なども検討していく。ここから大井競馬場の新たな歴史をつくっていきたい」と渡邊さん。「今までとは逆の方向から駆けてくる馬群を楽しんでもらえれば。新たに左回り用のゴール板を設置しているので、そちらにも注目してほしい」と胸を張る。

 左回りレースの初出走は11月19日の第12競走(20時50分発走)を予定する。入場料は100円、15歳未満無料。指定席、一般席共に事前応募制。

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