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高輪・白金エリアで「グリーンスローモビリティ」実証実験 交通課題の解決目指す

グリーンスローモビリティの乗車体験に参加する鈴木理沙さん(左)と鈴木和子さん

グリーンスローモビリティの乗車体験に参加する鈴木理沙さん(左)と鈴木和子さん

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 交通課題の解決を図る「グリーンスローモビリティ」の実証実験が11月24日、JR山手線高輪ゲートウェイ駅を拠点に、高輪・白金・白金台エリアで始まる。主体は港区街づくり支援部地域交通課。協力はJR東日本(渋谷区)、KDDI(千代田区)、kmモビリティサービス(大田区)。

グリーンスローモビリティ

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 今回の実証実験は、場所や時間にとらわれない暮らしの実現を目指してJR東日本とKDDIが取り組む「空間自在プロジェクト」の一環。時速20キロメートル未満で公道を走る電動車を活用した小さな移動サービスの総称「グリーンスローモビリティ」を運行し、地域の交通課題の解決や近隣地域の観光を楽しむ「マイクロツーリズム」促進による地域の活性化を目指す。

 高輪・白金・白金台周辺地域の課題として、交通では南北方向の移動手段は充実しているものの東西方向は手段や効率が低い点、地形特性では道幅が狭く急勾配の坂道が多い点が挙げられる。

 広域品川圏におけるグリーンスローモビリティの運行ルートは、高輪ルートと高輪・白金ルートの2コース。高輪ルートは、高輪ゲートウェイ駅を出発して泉岳寺前、高輪二丁目(東海大学前)、グランドプリンスホテル高輪、高輪いきいきプラザの5つの停留所を経由し、約30分で1周する。高輪・白金ルートは、泉岳寺前を通過後、ピーコックストア高輪魚籃坂(ぎょらんざか)店、北里研究所病院、八芳園など7つの停留所を経由し、約60分で1周する。同実験では、高輪二丁目・北里研究所病院方面と高輪ゲートウェイ駅方面の片道体験ができる。

 5種類の乗客限定プログラムも用意する。「焼き立てパンと高輪ゲートウェイ駅見学プラン」では、「ブーランジェリー セイジアサクラ」(高輪2)のパンの焼き上がりに合わせて運行するほか、駅構内の非公開エリア「Partner Base Takanawa Gateway Station(パートナーベース 高輪ゲートウェイステーション)」の見学ツアーを行う。「八芳園・白金台周遊プラン」では、八芳園(白金台1)の回遊式庭園を散策できる。

 定員は運転手を含む4人。1日に約10本運行し、運賃は無料。14日までの事前予約制で、専用サイトで受け付ける。浜松町・竹芝エリアでも実証実験を行い、こちらはアプリを利用した予約制で運行する。期間や運行時間は高輪・白金・白金台エリアと異なる。

 11日に行われた報道公開で、港区街づくり事業担当部長の岩崎雄一さんは「グリーンスローモビリティは環境負荷が少なく、狭い路地も通行できる。鉄道やバスではカバーできない部分での活躍を期待したい」と説明。JR東日本事業創造本部担当部長の髙木浩一さんは「この実証実験を通して、都心における新たなモビリティの活用を検証したい。利用者からのアンケートを通じて、今後の導入に向けて協議していく」と今後の方針を示した。

 グリーンスローモビリティにモニターとして乗車した鈴木和子さんは「この地域は坂道が多く、普段は停留所1つ分の距離でもバスを利用することがある。本格導入されたらとても助かる」と話す。鈴木さんの孫・理沙さんは「想像よりもスピードが出てびっくりしたが、乗り心地はよかった。また乗ってみたい」と話す。

 高輪・白金・白金台エリアでの運行時間は7時~17時。12月6日まで。新型コロナウイルス感染症への対策として、乗客のマスク着用と手指の消毒を呼び掛ける。

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