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西五反田にクラウドキッチン施設 韓国発「WECOOK」とガイアックスの共同事業で

「KITCHEN WAVE 五反田店」外観(写真提供=WECOOK Japan)

「KITCHEN WAVE 五反田店」外観(写真提供=WECOOK Japan)

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 クラウドキッチン「KITCHEN WAVE(キッチンウェイブ)五反田店」(品川区西五反田1)が西五反田エリアにオープンして1カ月がたった。経営はWECOOK Japan(千代田区)。

「KITCHEN WAVE」が提供する調理場(写真提供=WECOOK Japan)

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 同社は、スタートアップスタジオのガイアックス(千代田区)と韓国でクラウドキッチン事業「WECOOK」を運営するシンプルプロジェクトカンパニーが合弁会社として設立。五反田店は、デリバリーに特化した飲食店事業者が入居するクラウドキッチン事業の国内1号店になる。

 クラウドキッチンは、飲食店事業者が必要な時間だけ調理場を借りられるサービス。初期費用やランニングコストを抑え、低リスクで飲食店を始められるメリットがある。

 費用や料金は、初期費用=60万円、利用料=月額12万5,000円。利用料には家賃や厨房設備利用費などを含む。利用する飲食店事業者には、同社が営業許可申請取得や店舗運営に必要な食品衛生管理のフォロー、SNS発信などで、営業を支援する。

 物件は「肉&オイスターバル TASSO」跡を改装して利用する。調理場3つを増設し、合わせて4つの調理場を備えるほか、無煙調理器や二層式のグリストラップも設置する。施設面積は約35坪、調理場の面積はそれぞれ3.5坪~5坪。

 五反田での立ち上げ経緯について、WECOOK Japan取締役の野口佳絵さんは「当初は本社のある永田町グリッドでの出店を考えていたが、分析を重ねると五反田駅周辺は高所得者や単身者などが住んでおり、デリバリー需要が高いことがわかった」と話す。「永田町への移転前は五反田にオフィスを構えていたこともあり、ゆかりがあるエリア」とも。

 現在入居するのは、同社が運営する「台湾屋台メシ!赤坂魯肉飯(ルーローハン)」、「黒胡麻(ごま)汁なし担々麺 黒胡麻堂」、「6種のプルコギビビンバ」のほか、「スープリゾットとポテトフライ専門店ゾット」、「究極の塩だし浪速かすうどんDON 五反田店」、「本鮪(まぐろ)ねぎとろとカキフライ金次朗」、「釜山カルグクス」、「スタミナ丼と塩豚汁 すたみなパンチ」、「おかめ 究極の塩出し茶漬け二の陣」、「大阪名物 のりこの塩だし肉吸い」、「タッカンマリ横丁」、「デトックスきのこスープ専門店」、「ナチョスとチキンウィング専門店」の13業態。1業態につき1メニューを提供する。調理場のうち1つは、WECOOK Japanが実験的に利用する。

 注文は、Uber Eats、foodpanda、出前館などのデリバリーアプリで受け付ける。配達エリアは目黒区、品川区、渋谷区など、山手線西南エリアを中心に対応する。想定客単価は1,700円~2,000円。

 野口さんは「5年以内に、キッチンスペースを全国の主要都市で35拠点まで増やす計画。大きな調理場スペースではなく店舗面積30坪~40坪未満のスペースに4つから6つの調理場を備えて展開していけたら」と意気込む。

 営業時間は業態ごとに異なる。

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