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旗の台に中国茶カフェ「クウクウ」 店主夫婦が自ら内装設計

「KUUKUU」外観

「KUUKUU」外観

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 中国茶カフェ「KUUKUU(クウクウ)」(品川区旗の台3、TEL 090-3893-0467)が3月31日、旗の台駅東口近くにオープンした。経営は、店主の二瓶恭輔さんと王家文さん夫婦によるKUUKUU(同)。

「KUUKUU」店内

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 木造アパートをフルリノベーションした建物1階の一室を利用する。店内のデザインは、内装設計の企業に勤務する二瓶さんと王さんが自分たちで手がけた。店舗面積は10坪。席数は、店内=10席、テラス=4席。来店客が利用できる電源も用意する。

 寝転べるソファ席を設けるなどして、「ゆったりできる空間作りを心がけた」という。店内の床材には、中国の建物に使われていたアンティークレンガで作ったブリックタイル「チャイナブリック」を使い、現地の雰囲気を演出する。店内とテラスの各所にはシールで書かれたメッセージを貼り付けるなど、遊び心のある仕掛けも取り入れた。

 店のコンセプトに「New Standard Tea Cafe」を掲げる。出店の経緯について、中国出身の王さんは「以前から、自分がリラックスできる空間を作りたいと思っていたところ、二瓶さんが賛同してくれた。青い壁の外観や物件オーナーの人柄を気に入り、この物件に決めた」と話す。「日本の中国茶の店は高級志向で、古典的なイメージがある。日常的に気軽にお茶を飲む中国文化を大切にするため、カフェ業態でカジュアルな店にしたいと考えた」とも。二瓶さん、王さんは会社員のため、普段はアルバイトスタッフが店に立つ。

 店名は漢字で「空空」と書き、「頭の中を空っぽにして、空を見上げてゆっくり過ごす時間を提供したい」という思いを込める。ロゴは、中国のイメージから2頭の竜をデザインし、空を自由に飛び回る様子を表現した。

 中国茶の茶葉は中国からサンプルを取り寄せ、香り、飲み心地、色味などから選定する。乾燥した茶葉をお湯で一度軽くすすぎ、茶葉を目覚めさせる「醒茶(せいちゃ)」を行うことで、お茶の香りや味わいがより引き出されるという。

 お茶は「白牡丹(白茶)」(カップ=750円、ポット=1,000円)、「安吉白茶(緑茶)」、「鉄観音(青茶)」(以上、同=750円、同=1,000円)、「正山小種(紅茶)」、「茉莉銀針(花茶)」(以上、同=650円、=850円)などをそろえる。片手でも飲めるカップと、ゆっくりと香りや味わいを楽しむポットの2種類で提供する。

 「一番人気のお茶は、ほんのりとした甘みとすっきりとした味わいの『白牡丹(白茶)』。『紅茶(正山小種)』も渋みや苦みが少なく、中国茶本来の味を感じられて人気」と二瓶さん。

 このほか、「エアロプレスコーヒー」(650円)や「青島ビール」(700円)、アップルジュース、オレンジジュース(以上500円)などをそろえる。フードは、ナッツをベースにした一口サイズの自家製ヌガーケーキやチップス(以上350円)を用意する。

 二瓶さんは「今後は場所を貸してTシャツやアクセサリーなどの物販も行っていく予定。中国茶を日常的に楽しめる場所を起点に、旗の台を盛り上げていきたい。いずれは店舗を増やしていけたら」と意気込む。

 営業時間は13時~21時(土曜・日曜は10時~)。

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