
四川料理店「麻辣(マーラー)先生 高輪ゲートウェイ店」(港区高輪2、TEL 03-6826-9158)が高輪ゲートウェイ駅前にオープンして1カ月がたった。
2015(平成27)年創業の「麻辣先生」は都内に店舗展開している四川料理チェーン。高輪ゲートウェイ店は飯田橋2号店(新宿区)に次ぐ7店舗目で、品川エリアへの出店は今回が初となる。
中華料理店「大福苑」跡を改装して利用する。店舗の外観と店内は、店主の範徳龍(ハントクリュウ)さんの好きな色だというオレンジと黒色を基調とする。「この2色は高級感があり、港区という場所柄にも合っているのでは」と範さん。店舗面積は約15坪。席数は27席。
範さんは「ブランド戦略として、港区への出店は長年の夢だった。なかなか良い物件が見つからなかったが、中国人向けSNSで物件を見つけてすぐに決めた」と話す。
店名の「麻辣」は四川料理の特徴的な味付けで、「麻(マー)」は花椒(ホアジャオ)による舌がしびれるような刺激を、「辣(ラー)」は唐辛子による辛さを指す。「先生」は中国語で「~さん」の敬称で使われ、地元の人に親しんでもらいつつ、四川料理のおいしさと魅力を分かりやすく伝えるとの意味を込める。
だしやラー油などは伝統の調理方法にこだわり、毎日手作りで仕込む。麻婆豆腐やよだれ鶏などの看板メニューでは、甘辛、小辛、中辛、大辛、極辛、地獄辛、ドS辛(200円増し)の7段階の辛さを用意する。香辛料は日本ではなかなか手に入らない高級薬膳香辛料を使う。範さん自ら中国四川省の業者と取引きして、仕入価格を抑えているという。
フードメニューは、「薬膳石焼麻婆(マーボー)豆腐」や「老四川麻婆豆腐」、「青山椒ソース口水(よだれ)鶏」「四川汁なし担々麺」(以上1,000円)、「茄子(ナス)の魔法のスパイス揚げ」(1,100円)、「白身魚と四川酸菜の辛味煮込み」(1,580円)、「豆苗のガーリック炒め」(980円)などを提供する。
ドリンクメニューは3種類の四川山椒を漬けたウイスキーを炭酸水で割った「四川山椒ハイボール」(580円)、紹興酒のソーダ割り「ドラゴンハイボール」(480円)など。このほか、「スーパードライ」(550円)、「ジムビームハイボール」、「こだわり酒場レモンサワー」(以上390円)、ウーロン茶(380円)などを用意する。
ランチメニューは、「本場やみつきよだれ鶏」や「牛肉とクミンと山椒炒め」などの定食(1,000円~1,300円)で、中華スープと中華漬物、ライス、自家製杏仁豆腐が付く(スープとライスはおかわり自由)。「本格四川痺れる麻辣麺」や「本格重慶酸辣粉(ジュウケイサンラフン)」などの麺定食(1,000円~1,100円)は、小ライスとパクチー、中華漬物、自家製杏仁豆腐のセットメニュー。麺の大盛りや味付玉子追加(各100円増し)、特盛(200円増し)の追加注文にも対応する。
「『麻辣先生ウソつかない』をキャッチコピーに、誠実な営業をしている。伝統的な本物の味を提供していきたい」と範さん。「周辺の飲食店に比べるとリーズナブルな価格。地域の住民やお勤めの方たちに普段使いしてもらい、地元に愛される店になれたら」と話す。
営業時間は、11時~15時、17時~23時。