
もつ焼き店「帆玲(ほれい)」(品川区小山4、TEL 03-6822-7836)が6月2日、武蔵小山駅近くにオープンした。武蔵小山の焼き鳥店「まさ吉」(目黒区)の姉妹店。
「大衆酒場 寅圭」跡を居抜きで利用し、一部改装した。店舗面積は約10坪。席数はカウンター=10席、テーブル=10席。店内には、昔の調度品が好きだという店主の山本隆介さんが自ら選んだ欄間やステンドグラス、実家から運び込んだ古い家具などをしつらえた。
焼き鳥の姉妹店を出そうと大井町周辺で場所を探していたが見つからず、武蔵小山で今の物件に出合ったことで、開店に向けて動き出したという。「『まさ吉』と同じエリアで店を出すなら、同じことをやってもしょうがない。焼き鳥ではなく豚のもつ焼きの店にすることにした」と山本さん。「豚のもつの下処理には、臭みや汚れを落とし柔らかくするための、鶏肉にはない多くの工程がある。オープン前に約3カ月間、『まさ吉』を営業しながら都内のもつ焼き店で修業し、仕込みの方法を学んだ」と話す。
串メニューは、レバ、チレ、ハツモト、ガツ(以上280円)、つくね(300円)、「おまかせ5本」(1,380円)など。一品料理は、レバーペーストや「豚トロトロ煮 バケット添」(以上700円)、「ガツ旨辛(うまから)ポン酢」、ぬか漬け、「しじみ醤油(しょうゆ)漬け」(以上480円)などを提供する。
山本さんの一押しメニューは、スープに豚骨を使った「中華そば 塩」(950円、小=650円)。「まさ吉」の中華そばは鶏だしのしょうゆスープで、姉妹店として共通項と違いを出したという。
飲み物は、生ビール(680円)、ノンアルビール、「帆玲サワー」、濃厚抹茶ハイ(以上580円)、芋焼酎、麦焼酎(以上700円)、ソフトドリンク(380円)などをそろえる。
「オープン以来、『まさ吉』や『寅圭』からの利用客を中心に、客足は予想を大きく上回っている」と山本さん。「少し落ち着いたら、土日祝日は早い時間から店を開けたり、マニアックな部位の串を増やしたりしていきたい」と構想する。
営業時間は18時~24時。木曜定休。