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大井・どんたく通りの車道一部を歩行者空間に 回遊性高める社会実験で

どんたく通りの車道の一部を使った歩行者空間

どんたく通りの車道の一部を使った歩行者空間

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 大井町駅中央通り(どんたく通り)で10月25日から、車道の一部を歩行者空間として開放する実証実験が行われている。事業主体は品川区都市開発課。運営はNPOまちづくり大井。

楽器演奏などのパフォーマンスも実施する(写真提供=品川区)

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 大井町全体のにぎわい創出と回遊性の向上を目的とする社会実験「エンジョイ大井町 この道、実験中。」の一環。広町地区の開発で来街者が増えることを見込んで実施し、車道を1車線ずつ規制して通行人が過ごす空間として活用する。

 車道の一部に人工芝を敷いて椅子とテーブルを設置し、パークレット(歩行者のための休憩・交流空間)を5カ所設ける。パークレットはガードレールで囲って安全性を確保する。各エリアで、キッチンカーやブースの出店、マルシェの開催、パフォーマンスなどを行う。椅子とテーブルは、キッチンカー以外の食事や休憩でも利用できる。

 効果の検証調査として、来街者などへのアンケート、設置して個人を特定できない方法でAIカメラを使った歩行者交通量の計測、周辺道路の路上駐車台数の測定を行う。

 実験開始後の反響について、品川区都市環境部都市開発課長の中道元紀さんは「普段は駐車場としての利用が多い通りに人工芝やベンチなどの滞在空間ができたことで、いつもとは違う日常を楽しんでくださる方が多い印象。公園に遊びに行く途中で通った方が寄り道するケースもある」と説明する。

 「広町地区では来年3月、複合施設『OIMACHI TRACKS』の開業が控えている。大井町に多くの人が訪れると予想しているので、この社会実験が既存市街地の魅力発見や大井町全体のにぎわい創出、回遊性向上のきっかけになれば」と話す。

 実施時間は11時~20時30分(最終日は15時まで)。11月14日まで。

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