和食店「お食事処（どころ） 鈴結 SUZUYUI」（品川区中延4、TEL03-3787-1130）が中延駅近くにオープンして1カ月がたった。経営は山鈴（同）。

「鈴結」カウンター席

　店舗は39年間営業したすし店「山や」跡をそのまま活用する。店舗面積は38坪。席数は40席。

　社長の清野絢子さんは、「山や」を経営していた父の引退に伴い店舗を受け継ぎ、和食店に業態変更した。「客層の若返りを図るため、手ごろな定食中心のメニューに転換した。安くて良いものを提供したいが、すし店では客単価を下げることに限界があった」と話す。同店で修業していた、絢子さんの息子の雄大さんが料理長を務める。

　店名は、会社名から「鈴」の字を取り、「結」には「店とお客さまを結ぶという願いをこめた」と絢子さん。

　定食は週替わりの「限定メニュー」2種類（各1,350円）を、昼と夜に10食ずつ提供する。このほか、「刺身盛り合わせ・ミニ天ぷら」（1,650円）、「天ぷら・刺盛・煮物」（2,500円）など5種類をそろえる。昼・夜で価格は変わらず、想定客単価は1,350円～2,500円。

　単品メニューは「刺身盛合せ」（1,600円）など10種類を提供する。雄大さんによると、「山や」で人気だったマグロカマ焼（1,200円）、ブリカマ焼、サーモンハラス焼（以上800円）の3種類を継続し、以前より値下げして提供するという。

　ドリンクメニューは、生ビール（中＝700円、小＝500円）、レモンサワー（650円）、菊正宗（一合550円）、ウーロン茶（350円）などをそろえる。

　開店後の反響について「若いお客さんが増えた。1人で来店される方やご夫婦連れが多く、隣町から来てくれるリピーターも。すし店以来の常連客からも、『これはこれでいいよね』と評価してもらっている」と絢子さん。「地元に根付いてきたこの店が、長く愛されるよう受け継いでいきたい」と話す。

　営業時間は、11時～14時30分、17時～20時。日曜、第3月曜定休。