経営コンサルティング事業を手がけるナチュラルナイン(品川区東五反田5)は1月13日、五反田駅西口近くに和食居酒屋「一合一菜酒肴 菜五味(なごみ)」(西五反田2、TEL 03-3492-3372)をオープンした。
1月13日にオープンした「一合一菜酒肴 菜五味(なごみ)」の店内。
同社は、大手コンサルティング会社から現取締役3人が独立し、2007年9月に設立。コンサルティング事業の経営が安定してきたことを期に、かねてから興味があった飲食業を新規にスタートした。ターゲットは20~30代のビジネスマン。
店長の土井亨(あきら)さんは、新事業開始にあたり昨年10月に入社した。約3カ月間練ったという同店のコンセプトは「飲食の回帰」。「空間、時間を含めておいしい食事だったと、もう一度食を見つめ直せる店でありたい」(土井さん)。「風情を表現した」という店内はインテリアデザイナーの久保田秀一さんが手がけた。店舗面積は15.9坪、席数は28席。
主なメニューは、「黄身の醤油漬け」(280円)、「短冊野菜」(380円)、「きんぴら」(380円)などの小鉢料理ほか、モロッコの蒸し鍋「タジン」と呼ばれる無水鍋の技法を取り入れた「白菜と眼中豚のタジン」(1,180円)、「鴨とイチジクのタジン」(1,380円)など。デザートには、薄焼きせんべいに練ったあんこと生クリームを乗せ、パン粉をまぶして焼いた「大納言のグラタン」などを用意する。
ドリンクメニューは「手造りの蔵にこだわった」という日本酒を中心に、「レモンサワー」(550円)や焼酎お湯割に赤唐辛子と大葉を入れたカクテル「金魚」(580円)などを提供。スタッフの市川武久さんはバーテンダーの経験を生かし、「利用客の希望をくみ取った」メニューを提供するという。
土井さんは「渋谷や恵比寿に比べて知名度が低い五反田には、わざわざ食事に来る利用客は少ないかもしれない。ただ喧騒(けんそう)が少ない分、ゆっくりくつろげるのが五反田の魅力。今後は5年、10年と店を続けて居酒屋の名店を築きたい。飲食事業としては、早い段階で2店舗目の出店を考えている」と意欲をみせる。
営業時間は17時~翌1時。日曜・祝日定休。