品川プリンスホテル(港区高輪4)が3月1日から、「第35回プリンスホテル料理コンクール」製パン部門で優勝した「キュウリの佃煮(つくだに)とだし巻き卵のパン」の期間・数量限定販売を始めた。
販売場所は同ホテルメインタワー2階のコーヒーラウンジ「マウナケア」。同メニューは店内飲食のみ。価格は緑茶付きで1,700円。別途サービス料13パーセント。
西武・プリンスホテルズワールドワイド(豊島区)が主催する「プリンスホテル料理コンクール」のエントリーは、同社が運営する全国のホテル、スキー場、ゴルフ場で働く、調理経験3年以上で40歳未満の調理人が対象。地区予選を勝ち抜いた40人が出場し、テーマ食材を使った自身のメニューを考案する。
2025年11月に開催した第35回大会は「西洋料理」「日本料理」「中国料理」「製菓」「製パン」の5部門で、製パン部門のテーマは「国産野菜を使った総菜パン」。同社社長や調理師専門学校教員などによる実技審査と試食審査を経て、各部門の優勝作が選ばれた。
「キュウリの佃煮とだし巻き卵のパン」は、品川プリンスホテル料飲部門(製パン担当)の長谷川寧音さんが考案した。長谷川さんは2018(平成30)年、同ホテルに入社。品川プリンスホテルには現在、同社ホテルのうち都内最大のパン工房があり、長谷川さんは1日2000個のパンを焼くという。期間限定フェアで販売する商品開発などを得意とし、同コンテストへの出場は4回目。第32回大会に続き、出品作の商品化は2度目となる。
今回のコンクールでは、SDGsの観点から農家に取材を行い、野菜の中でも特に規格外品が多く発生するというキュウリに着目。キュウリをつくだ煮にし、タマゴサンドの人気を参考にだし巻き卵を組み合わせた総菜パンを出品した。コンクールまでの開発期間は10カ月。商品化にあたり、食べやすいようさらに改良を重ねたという。
生地にはおから、豆乳、あおさ、ビーツを練り込み、甘みにはみりんシロップを使う。だし巻き卵の黄色、キュウリとあおさの緑、ビーツのピンクで構成し、生地を三つ編みにすることで、カラフルで視覚的にも印象に残るよう仕上げたという。「当ホテルは海外からのお客さまが多く、日本の方にも海外の方にも喜ばれるパンを目指して、全体を和の方向性で統一した」と長谷川さん。
販売後の反響について、「ランチに食べてもおなかがいっぱいになるので、昼間の利用が多い。おやつ時には2人でシェアするお客さまも見かけ、ボリュームに満足いただけているようだ」と話す。「マウナケア」では長谷川さんが国産牛ローストビーフを使って開発した「ビーフカレーパン」(560円)を通常販売しており、「宿泊客以外の方にも気軽に立ち寄ってほしい」とも。
営業時間は、朝食=8時~11時、ティータイム=8時~20時。同商品の提供は11時~20時(販売は4月30日まで)。