エキュート品川（港区高輪3）に2月28日、元伊勢丹の「カリスマバイヤー」として知られる藤巻幸夫さんがプロデュースする「Rails（レイルズ）藤巻商店」（同、TEL 03-3473-4315）がオープンした。

藤巻商店で限定販売している「濱文様」の「品川オリジナル手ぬぐい」（525円～）。

　同店は、「日本の発信」というコンセプトの下、全国から「日本のいいもの」「日本の粋もの」を集めたセレクトショップ。運営は、藤巻さんが兄の健史さんと設立した藤巻兄弟社が行う。店舗面積は15坪。

　藤巻さんは伊勢丹入社後、新人デザイナーを集めた売り場「解放区」、百貨店初のセレクトショップ「リ・スタイル」などを立ち上げ、2000年に独立。その後、福助社長やセブン＆アイ生活デザイン研究所社長などを経て、現在は藤巻兄弟社の社長を務める。

　同店オープンは、エキュート品川側の「メッセージ性の強い店舗を作りたい」という企画に、「とにかく日本を元気にしたい」と考えていた藤巻さんが同調したことがきっかけ。

　取扱商品は、ニットメーカー「中橋莫大小（なかはしめりやす）」（墨田区）とコラボレートした「オリジナルパーカー」（12,390円）や「長袖Tシャツ」（8,190円）、手ぬぐいメーカー「ケイス 濱文様」（横浜市港南区）が手掛けた「品川オリジナル手ぬぐい」（525円～）など、「ここでしか買えないモノ」にこだわった。そのほか、青森県からこぎん刺しの「名刺入れ」（1,575円）など地方から取り寄せた商品も多数そろえる。

　さらにオープンにあわせて作られた、栗菓子で知られる小布施堂（長野県小布施町）から栗と水あめを練った「長野小布施堂の栗菓子」（1,050円）を取り寄せ販売。客単価は2,500円を見込む。

　同店を企画したエキュート品川副店長の真壁まり子さんは「情報と文化の発信は駅の使命でもあると考えていたので、福助の社長時代から縁のあった藤巻さんに依頼した。地方の良いものを改めて見つめ直し、商品を通して旅をしたくなるような気分も味わっていただければ。今後はPOPなどにもこだわり、商品の歴史など幅広く伝えていきたい」と意気込む。

　営業時間は、月曜～土曜＝10時～22時、日曜・祝日＝10時～20時30分（3月のみ。4月以降は10時～20時）。