芝浦工大が新学部開設-「芝浦ルネサイト」で民間事業と連携へ

再開発プロジェクト「芝浦ルネサイト」に新設された芝浦工業大学の新キャンパス。囲いをなくし、開かれた大学を目指す。

再開発プロジェクト「芝浦ルネサイト」に新設された芝浦工業大学の新キャンパス。囲いをなくし、開かれた大学を目指す。

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 芝浦工業大学は4月1日、旧芝浦校舎の跡地再開発プロジェクト「芝浦ルネサイト」に「デザイン工学部デザイン工学科」を新たに開校する。

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 同大学の設立は1949(昭和24)年。前身は1927(昭和2)年、旧芝浦校舎跡地に開校した「東京高等工商学校」。2006年に旧芝浦校舎を閉鎖し、豊洲校舎(江東区)を開設、移転した。再開発プロジェクトの一環として新設された芝浦校舎は、地上8階、地下1階建て。延べ床面積は約12,638平方メートル。

 「芝浦ルネサイト」は、芝浦工業大学の豊洲校舎への移転に伴い計画された「大学」「オフィス」「ホテル」が連携する再開発プロジェクト。事業パートナーとして、オフィスビル「芝浦ルネサイトタワー(仮称)」は「新日鉄都市開発」(中央区)と「日本土地建物」(千代田区)が、ホテルは「阪急インベストメント・パートナーズ」(大阪市中央区)をそれぞれ選び、昨年10月16日には「ホテルグレイスリー田町」が開業している。3街区を合わせた延べ床面積はおよそ4,6000平方メートル。同プロジェクト全体のコーディネートおよび全街区の設計・施工を戸田建設(中央区)が手掛けている。

 今回、同大学に新設される「デザイン工学部」には、「建築・空間デザイン領域」「エンジニアリングデザイン」「プロダクトデザイン」の3つのコースを用意。工学知識や技術とデザイン能力を併せ持ち「人の感性に訴える」ものづくりができる技術者を育てる。1年次より領域を超えたチームを編成して課題をこなす「デザイン制作実験」をカリキュラムに組み込み、4年次にはインターシップを行う。初年度となる今年の応募者数は、110人の募集枠に対して2,392人。

 芝浦キャンパス管理室長の山田清人さんは「ルネサイトは地域再生の願いが込められた造語。地域貢献がまちづくりのコンセプトでもあるので、緑の動線を作ることで景観に配慮している。大学も囲いをなくし、開かれた大学にすることで街全体に一体感を持たせた。豊かな緑地空間を実感していただければ」と話す。

 3月28日には、芝浦校舎で新学部開設を記念セミナーを開催。「日々の生活は、デザインで豊かになる」と題し、デザイン・キュレーターの桐山登士樹さんと同大学の柘植綾夫(つげあやお)学長による対談などを行う。参加無料。同大学のサイトから事前の申し込みが必要。

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