大井町の地下空間にリサイクル店-廃品回収で「新しい命」吹き込む

大井町に8月8日オープンするリサイクルショップ「DOPE LAND」の店内。まるで「おもちゃ箱」のようなディスプレー。

大井町に8月8日オープンするリサイクルショップ「DOPE LAND」の店内。まるで「おもちゃ箱」のようなディスプレー。

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 JR大井町駅中央口からほど近いガーネットビルの地下2階に8月8日、リサイクルショップ「DOPE LAND」(品川区大井、TEL 03-6429-9989)がオープンする。

「DOPE LAND」の店内

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 同店の運営は、NATURAL NINE(同)の大瀧一彦さんと現在法政大学人間環境学部に通う品田悦郎さんが行う。大瀧さんは廃品回収を3年経験。「まだ使えるものが捨てられていく」「一生懸命働いたお金で購入したモノを捨てる」ことに違和感を覚えていた大瀧さんが、「捨てられるモノに新たな命を吹き込みたい」という思いで開業した。

 「既存のリサイクルショップでは販売価格が高いため、リサイクルになっていない」と大瀧さん。賃料を抑え、低価格を実現するため10年間使われていなかった地下2階の場所を契約。約2カ月かけて掃除し、店作りを行った。店舗面積は50坪。

 扱う商品は、品回収や知人から譲り受けた洋服(100円~)や家具、家電(以上500円~)など幅広い。買い取りも行う。

 廃品回収を担当する品田さんは33歳。「モノの寿命が伸びれば環境問題の改善にもつながる。大学では持続可能な社会にするための勉強をしている。消費でしか満足できない意識を変えていければ」と話す。

 大瀧さんは飲食店、引っ越し業者など数々の職種を経てNATURAL NINEを設立。六本木で今年4年目になるバー「INDIGO」(港区)の経営も行う一方、映像製作にも興味を持っているという。「店が軌道に乗ればその資金を充てて、還元をテーマに作品を作りたい。矛盾しているが、最終的にモノが捨てられないようになれば商品が売れなくてもいいと思っている」(大瀧さん)。

 今後の展望について大瀧さんは「もう少し涼しくなったら『夢の島』へ見学に行くワークショップなどを企画する予定。この店が同じ意識を持つ人たちが集まり、何かを生み出せる場所となれば」と意欲をみせる。

 現在プレオープン中。営業時間は12時~24時。

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