大崎駅東口の大崎ニューシティ(品川区大崎1)内にあるO美術館(TEL 03-3495-4040)で9月5日、「2009しながわ美術家協会展」が始まった。
同館は、品川区が全額出資して設立した品川文化振興事業団が運営を行う。美術鑑賞や作品発表の場として多目的な利用が可能。美術館名はOHSAKIの頭文字Oと山手線の環状の輪に由来し、「現代感覚あふれた新しいタイプの美術館」を目指す。
22回目を迎える同展は、しながわ美術協会(西品川1)に所属する品川区在住の作家が出品。毎年1回行われ、油絵、水彩画、パステル画、日本画などさまざまな種類の作品が並ぶ。
同協会の山野井幸一会長は現在74歳。50代から油絵を始め、かやぶき屋根の絵を中心に描き続けているという。一つの作品にかける制作時間は2~3カ月。「スケッチのため各地を回ったが、最近かやぶき屋根がめっきり少なくなってしまった」(山野井さん)。
今回の展覧会開催について、山野井さんは「抽象画が少ないので、美術になじみの薄い人にもわかりやすいと思う。O美術館は少々目立たない場所にあるが、せっかく区が持っている良いギャラリーなので多くの方々に知っていただく機会となれば」と話す。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月16日まで。