バンダイ(台東区)と日立製作所(千代田区)は12月1日、バンダイナムコゲームス未来研究所(品川区東品川4)でベビートイ「BabyLabo®(ベビラボ)」シリーズの発表会を行った。
同商品は、脳科学に基づいた玩具で、ベビートイの開発を目指すバンダイと脳科学の研究を行ってきた日立製作所の共同プロジェクト。言葉を発しない赤ちゃんが成長に合わせて何を認知できるのか、脳科学に基づき検証し、成長段階に応じた遊びを提供する。
「ベビートイの分野にブランドとして本格的に参入を試みるのは初。『赤ちゃん満足度、ナンバーワン』というコンセプトの下、赤ちゃんもママにも満足していただける商品開発ができたと自負している」とバンダイの上野和典社長。
商品開発に際しては2年間で延べ250人の幼児を調査。日立製作所が玉川大学脳科学研究所内「赤ちゃんラボ」の協力を得て、「生後0カ月から6カ月の幼児が分かる視覚・聴覚情報」の研究を行った。視覚情報では幼児が「よく認識できる」という「アンパンマン」を採用した。
「ベビラボ」の初回ラインアップは9種類。メーンアイテムは、「赤ちゃんの視聴に合わせて区別ができるようになる」視覚刺激・聴覚刺激と遊び要素をカスタマイズできるプレイマット「ステップごとの刺激と遊び♪すくすくプレイマット」(1万8,900円)。このほか布絵本「はじめての読み聞かせ」(2,940円)や「カミカミはがため」(893円)なども。
バンダイでは同シリーズで2011年3月までに売り上げ10億円を計画。今後商品ラインアップも増やす予定。
日立製作所の長野晄史(こうし)営業統括本部長は「当社では3年ほど前から異業種交流を行っており、今回はその成果の一つ。今後もさまざまな分野で脳科学をものづくりに活用していきたい」と意気込む。両社の収益に関するビジネスモデルについては、売り上げの一部を日立製作所へ還元するなど検討中だという。
発売日は来年1月30日。全国の雑貨店、百貨店、量販店の玩具売り場や玩具専門店、ベビー用品専門店などで扱う。