オフィス・デポ・ジャパン(品川区西五反田7)は12月26日、最後の実売店舗となる五反田店を閉店する。
同社は1997年から日本で店舗展開を開始した。閉店は米オフィス・デポ(フロリダ州)の経営方針によるもの。オフィス用品の高コストな店舗運営は採算が合わないとし、撤退を判断した。五反田店を最後に日本国内にあった28店がすべて姿を消す。
今後は実店舗以外の法人営業部、カタログやウェブなどの通販事業を強化したビジネスモデルへ転換。米オフィス・デポは、在庫処分など撤退関連費用として1,300万ドルを見込む。
来年の1月4日には、静岡県富士市にある物流センターを市川市に移転。今後は顧客からの要望が強いという「配送サービス」「環境にやさしい配送梱包形態」「配送に伴う決済方法」の3分野を中心に、順次サービス内容の改善、強化を検討し実施。「当日配送サービス」や、商品をオフィスの棚や机まで届ける「デスクトップデリバリー」も検討する。
同社マーケティング本部は「五反田店は1997年12月12日にオープンし多くの方に利用していただいた。11月16日から行った閉店セールでは『店がなくなって不便になる』『本当になくなってしまうのか?』などの声をいただいている。実売店舗はなくなってしまうが、今まで以上に満足いただけるサービスの実現を目指していく」と話す。