品川歴史館で企画展「品川歌舞伎の大舞台」-組上絵の復元も

「浮世柄比翼稲妻(御存知鈴ヶ森)」では、品川区鈴ヶ森にあった供養塔の前で、幡随長兵衛と白井権八が出会う場面が描かれている。

「浮世柄比翼稲妻(御存知鈴ヶ森)」では、品川区鈴ヶ森にあった供養塔の前で、幡随長兵衛と白井権八が出会う場面が描かれている。

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 品川歴史館(品川区大井6、TEL 03-3777-4060)で現在、企画展「品川歌舞伎の大舞台~館蔵役者絵展」が開催されている。

展示中の「姿花江戸伊達染 足利頼兼」。

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 同展では、品川にゆかりのある歌舞伎や品川の名所を背景に描かれた役者絵、名所風景などの浮世絵が並ぶ。展示はテーマごとに分けられ、「品川ゆかりの歌舞伎」コーナーでは、「浮世柄比翼稲妻(御存知鈴ヶ森)」「松竹梅湯島掛額(八百屋お七)」など「よく知られている場面」を描いたものや、歌舞伎への弾圧の様子を描いた浮世絵なども。

 このほか、「双六」「組上(くみあげ)絵」などの玩具絵も用意。組上絵とは、切って組み立てると歌舞伎の舞台を立体的に再現することができる玩具で、同展では平面の絵とともに実際に組み立てた立体の絵も展示している。

 同館の柘植(つげ)副館長は「現代でも上演されている演目が多いので、舞伎好きにはぜひおすすめしたい。これまで歌舞伎には縁のなかった人も、浮世絵を見ることで品川を知るきっかけにしていただければ」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜・3月23日は休館(3月22日は開館)。入館料は、一般=100円、小・中学生=50円。4月11日まで。

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