戸越銀座に古道具店「暮らし道具・ぐるり屋」(品川区戸越2、TEL 03-6426-9341)がオープンし、約5カ月が過ぎた。
店舗面積は10坪。「長く使えて、素材の良いもの」を基準にセレクトした古家具、古時計、食器、楽器、雑貨などの販売・買い取りを行う。メーンターゲットは、カメラマンや美大生など10~30代の「アンティークに興味がある」男女。
リサイクルショップに勤めていた芹澤博司さんと考原洋さんが「古道具好きが高じて始めた」という同店。「商売を続けるうちにこだわりが増えすぎて、今ではこだわりきることが大変になってきた」と笑う芹澤さん。古道具の魅力について「何十年も使い続けることを前提に作られていて味わいがある。一点ものだから『一期一会』の喜びも」と語る。
商品の仕入れは、業者間の情報や骨董(こっとう)市のほか、一般家庭からの依頼でまかなっている。買い取りは、主に関東エリア中心に対応しているが、遠方でも相談に応じる。
芹澤さんは「まだ比較的新しいから高値で売れるという物より、すぐゴミ袋に捨ててしまいそうな古い物にも意外な価値がある。自分の判断でゴミだと思って捨てる前に、買い取りの電話をかけてきてほしい」と呼びかける。
営業時間は、11時~20時。仕入れの際は、店舗を閉めることもある。