品川駅にタッチパネル式自販機-年齢・性別に応じた商品訴求も

「次世代自販機」のデモンストレーションを行う田村修社長。場所は中央改札口近く、山手線ホーム乗り場の上あたり。もう1台は京浜東北線ホーム上に設置している。

「次世代自販機」のデモンストレーションを行う田村修社長。場所は中央改札口近く、山手線ホーム乗り場の上あたり。もう1台は京浜東北線ホーム上に設置している。

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 JR 東日本ウォータービジネス(渋谷区)は8月10日、JR品川駅構内に大型タッチパネルを採用した「次世代自販機」2台を先行設置した。

季節や時間帯に応じたコンテンツを流す。

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 2006年に設立の同社は、「JR東日本グループ向け清涼飲料の仕入・卸事業や、駅ナカを中心とする自動販売機事業などを主な事業とする。自販機事業では、メーカーにこだわらず売れ筋商品や新商品などをそろえた「ブランドミックス機」7,500台を展開。うちSuica対応機は6,200台で、Suicaによるスピード決済により、売り上げが伸びているという。

 「次世代自販機」はボタンがなく、タッチパネルで商品を選ぶと商品画像が大きく表示される仕組み。デジタルサイネージ・ネットワーク機能を搭載し、季節や時間帯などに応じて「水、冷えてます」「シャキッ!朝コーヒー」「今朝は、ホットで」などのコンテンツを大画面に表示する。災害発生時には遠隔操作で飲料を即時無料提供する機能も搭載。

 このほか、自販機上部のセンサーで年代や性別などの属性を判定。顧客に合わせた「おすすめ」商品の表示も行う。商品が売り切れの場合は、ディスプレーから商品画像が消え、機内在庫がある商品に切り替わる。「おすすめ」商品やデジタルサイネージの広告枠に関して、田村修社長は「今後、メディアとしての可能性もあるかもしれないが、現在のところあくまでも小売業としての自販機を目指す」としている。

 次世代自販機の1台当たりにかかる費用は、駅ナカで展開している自販機の約5倍。東京近郊における駅構内の自販機の売り上げは現在、好立地であれば月額40万円~50万円。次世代自販機の導入により、約30%の売り上げ増を目指すという。

 今後、年内に東京近郊のJR東日本駅ナカでの展開を開始。2年以内をめどに置き換えも含め約500台を展開する予定。

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