品川・立会川の龍馬像がプラスチック製からブロンズ像へ-若返りも

現在工事中の立会川の龍馬像

現在工事中の立会川の龍馬像

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 京急立会川駅前の品川区立北浜川児童遊園に設置された坂本龍馬像が現在、ブロンズ像に入れ変わるための工事が進められている。

坂本龍馬・ブロンズ像の出資元、東京京浜ロータリークラブのメンバー

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 江戸時代、立会川駅近くの旧東海道浜川橋より海沿いの地域は土佐藩の鮫洲抱屋敷のあった場所だった。土佐藩は黒船来航時、防衛のため屋敷内に砲台を築き、19歳の龍馬が砲台要員として加わったという説が残っている。

 2004年3月、屋敷跡から砲台の礎石が見つかり、そのうちの一つを歴史研究家の小美濃清明さんを通して高知市へ寄贈。その際に御礼として贈られたのが、坂本龍馬の屋敷跡に建つ「ホテル南水」(高知市)にあったプラスチック製の龍馬像だった。

 立会川に来た龍馬像はその後しばらくイベントごとに移動していたが、昨年10月17日に現在の場所に固定されたばかり。NHK大河ドラマ「龍馬伝」の影響で龍馬ブームとなり、立会川に訪れる観光客が増えたものの、「ポコポコする」「少し気が抜けた」などの声もあったという。

 今年5月末、地元有志らがブロンズ像の製作を企画。地域に対する奉仕活動などを行う東京京浜ロータリークラブが中心となり出資した。制作費用は総額約1,500万円。

 新たな龍馬像のテーマは「20歳(はたち)の龍馬」。現存する写真から立会川エリアにいた若き日の龍馬を再現し、これまでの像より若返る。

  11月13日12時に銅像の除幕式を行う。「龍馬伝」で坂本龍馬の兄嫁役を演じた島崎和歌子さんがゲストとして登場する予定。立会川商店街では13日・14日、さまざまな龍馬関連商品の販売を行うほか、NHKによるデジタル体感イベントなども。

 東京京浜ロータリークラブの井上忠道会長は「龍馬像を本物のブロンズ像にすることで立会川の知名度が上がり、商店街の活性化につながれば。羽田空港の国際化に当たり、韓国や中国からも観光客を呼び込みたい。日本の若者にも若き日の龍馬から生きる気合いが伝われば」と期待を込める。

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