白金台の「シェラトン都ホテル東京」近くに10月22日、和食店「和味(わみ) 大輔」(港区白金2、TEL 03-6408-5055)がオープンした。
一軒家を改装した同店は2階建て。席数はカウンター席5席、座敷16席で、店舗スペースは現在1階のみ。旬の食材を使用した和食と日本酒をメーンに提供する。客単価は5,000円~6,000円。
オーナーは28歳の井上大輔さん。大学在学中より飲食業でアルバイトを始め、卒業後は和食店に勤務し、白金台の店舗では料理長を務めた。プライベートでは料理教室の主催や料理対決などのイベントへ出席。「生まれが香港なので、幼いころから和食に漠然と憧れていた。前から人と違うことがやりたくて、早いうちに独立を考えていた」と話す。
こだわりはカウンター席。「カウンターの接客が好き。お客さまにとって居心地良く感じる距離感を考え抜き、ゆったりしたスペースを確保している。白金は京都のようなひっそりした雰囲気。『知る人ぞ知る』店となれればうれしい」と井上さん。
メニューは「秋田天然舞茸の天ぷら」(735円)、「四方竹と天然ブリの照り焼き」(1,260円)、「北海道シシャモの天ぷら」(945円)などの一品料理を日替わりで用意するほか、コース料理(4,500円~)なども。仕入れ先に「その日一番おいしい食べ方」を聞き、季節の食材を提供するという。
ドリンクは、「栄光 松山三井」(420円)、「弥右衛門 無ろ過生原酒」(525円)、「龍力 神力」(630円)など和食に合う「まろやかな」日本酒をメーンにそろえる。店内は完全禁煙。
今後の展望について、「お客さまの要望や素材を生かす調理法を仕入れ先に聞くなど、皆で作り上げる店でありたい」とし、「独立するに当たり、ハードルが多々あるが一つひとつ乗り越えられることが分かった。まず自分が店を成功させて、ゆくゆくは若い人が活躍できる場や料理人のコミュニティーを作りたい。少しでも料理人の世界を広げることができれば」と目を輝かせる。
営業時間は18時~24時。