iPhone・iPadアプリのレビューサイト「AppBank(アップバンク)」を運営するGT-Agency(品川区西五反田1)は6月3日、2011年度の展開について説明会を開いた。
同社は、ソーシャルコミュニティーサービスの企画・開発・運営などを行うガイアックス(同)の連結子会社。アップバンクは2008年10月開設。現在は、1日のユニークユーザー数は13~14万人程度で、月間ユニーク訪問者数は130万人以上、専用アプリダウンロード数は90万以上の規模に。昨年は「ライブドア第1回日本ブログメディア新人賞」や「アジャイルメディア・ネットワーク アルファブロガー・アワード2010」を受賞した。ビジネスモデルはiPhone、iPadのアフィリエイト収入が8割で、広告収入が2割だという。
「2008年7月に iPhone 3Gが発売されて衝撃を受けた。これはビジネスになると思い、やるならアプリのジャンルしかないと思った」と社長の村井智建さん。村井さんは「アプリの素晴らしさを伝える」ためにテレビ番組などに出演するほか、全国10都市でオフ会を開くなど精力的に活動を行ってきた。
昨年はAppBank.netがメーンだったが、2011年は、「AppBank.net」(広告・アフィリエイト)、ゲームアプリ「ポケットべガス」(アプリ内課金)、「AppBank Store」(アクセサリー販売)の3本柱で進めていくと発表。「昨年は対外活動や楽しむことに集中し、規模成長せず横ばいだった。『ビジネスをする』という創立の趣旨を忘れた活動となったため、体制変更を行った」と元AppBank編集長の宮下泰明さん。新編集長には現在25歳の高橋亮さんが就任した。
「ポケットべガス」は昨年2月に同社がリリースしたゲームアプリで、9種のゲームを楽しめる。今年8月にアメリカで配信する予定で、プレミアム会員プランの追加なども予定している。
「AppBank Store」は2月、iPhone・iPad関連のアクセサリー通販サイトとしてオープン。読者からの要望が多く、試験的に始めたアクセサリーのレビューがアプリのレビューより反響が大きいことが開始のきっかけとなった。開設3カ月後のEC事業は順調で、現在黒字。6月4日には原宿に実店舗がグランドオープンする。「既にプレオープンしており、これまでAppBankのユーザーは男性が多かったが、女性の反応が非常に良い。2店舗目の出店も視野に入れている」(宮下さん)
村井さんは「昨年1年間は反省だらけ。しっかりビジネス化しないと、iPhone市場も先がないとさまざまな方にお叱りも受けた。本年度はきっちり真面目にビジネスを行い、後半~来年につなげていきたい」と意欲を見せる。