品川区は6月中旬から、放射線量の測定を独自で行う。
区内の大気、土壌、屋外プールの水質を対象に、専門会社に検査を委託。測定結果については、区内のホームページなどで随時公表する。
測定場所は、区内の沿岸部と内陸部をそれぞれ選定。大気は区内2カ所で、地上1メートルを定点測定する。土壌は、小中学校、保育園、公園のそれぞれ2カ所、プールは小学校で2カ所(屋外プール使用時期のみ実施)。保育園の屋外プールについては、設置状況などに応じて設定する。土壌と屋外プールはローテーションを組んで実施。測定頻度は週1回程度を予定している。
測定は、「区民の不安の声を受け止めた」結果。区の広報公聴課には40~50件の問い合わせがあったほか、教育委員会や保育課などにも幼稚園や小学校の保護者から不安の声が寄せられたという。
品川区の荒井俊子広報公聴課長は「測定についてさまざまな議論はあるかと思うが、まずは区民の皆さまに安心していただくための情報提供。安全が確かなものとなれば。測定結果後の対応については状況を見ながら検討していく」と話す。
実施期間は今月中旬から来年3月31日までを予定している。