船の科学館が本館展示休止へ-老朽化で「羊蹄丸」の展示も終了

6万トン級の大型客船を模したユニークな本館が目印の船の科学館

6万トン級の大型客船を模したユニークな本館が目印の船の科学館

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 船の科学館(品川区東八潮3、TEL 03-5500-1111)は9月30日、本館と「羊蹄丸」の展示を休止する。

展示を終了する羊蹄丸

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 1974(昭和49)年の7月20日「海の記念日」に開館。海と船の文化を伝える海洋総合博物館として、37年間で延べ1800万人を超える来館者を迎えた。6万トン級の大型客船を模したユニークな本館が特徴だが、施設および展示共に老朽化。リニューアル準備を進める。リニューアルオープンの日程は未定。

 本館建物は、引き続き事務所および収蔵保管、研究施設として活用。10月1日以降は、前面水域で保存・公開している南極観測船「宗谷」をメーンに、屋外展示の公開やプール水面を活用した各種体験教室などを行い、博物館活動を継続していく。

 現在、全面水域に係留している「羊蹄丸」も本館の展示終了と共に保存・展示を終了する。「羊蹄丸」は、1965(昭和45)年に青函連絡船として建造。引退するまでの約22年間、本州と北海道を結ぶ「大動脈」として活躍した。展示公開から15年が過ぎ、空調設備が大幅に劣化。今後も展示・保存していくには大規模な改修が必要となり、維持管理が難しいと判断されたという。

 同館企画広報課の梶谷東輝さんは「37年間ありがとうございました。8月からは企画展や記念行事などが盛りだくさんなので、見学したことのある方もこれからの方も、この機会にぜひご来館ください」と話す。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。

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