下神明駅近くの中小企業センター1階に、「品川区就業センター（品川区西品川1、TEL 03-5498-6353）」がオープンして1カ月がたった。

センター内の様子

　同センターは、国と区の就業支援施策連携を目的に開設。国が運営するハローワークと、区の就業支援窓口を同スペースに設置。これまで別の施設に行かなければ受けられなかったサービスを1カ所で受けることができるようになった。

　具体的には、ハローワークの職員と区の職員が来場者と三者面談することで、生活保護受給者や住宅手当受給者への自立支援、母子家庭からの相談を受け付ける協力体制を整備。さらに10月までには、おおむね55歳以上の求職者を対象とする「サポしながわ」（北品川3）を同センター内に移転することで、55歳以上向けの求人情報を探しやすくする。

　国と区が一体となって就業施策を行い、求人に関する企業支援やシルバー世代の就労支援に関しても協力して取り組むのは23区内初の試みだという。

　ハローワーク品川の職業相談部長・杉本克彦さんは「3月にハローワーク品川の六本木庁舎、港区港南の品川庁舎が芝大門に移転したこともあり、品川区民はハローワークの利用が不便になっていた。品川就業センター内にハローワークの分室を開設したことで利便性を確保できれば」と話す。

　「品川就業センター」の利用者は、3月26日のオープンから4月20日までに約1700人。運営時間は平日の9時～17時。