品川駅高輪口エリアに10月1日、ショップ&オフィス「THE SITE」(港区高輪3)がオープンする。
企画運営は、トランジットジェネラルオフィス(港区北青山)のグループ会社で、不動産の総合プロデュースを手掛けるREALGATE(リアルゲイト)。
同社社長の岩本裕さんは、「品川エリアのオフィス用フロアや会議室は広いスペースが大半で、2~10人といった小分けのタイプがほとんどない。この規模の企業や店が借りやすい空間を提供したかった」と話す。
コンセプトは「social×shop&office」。複合ビルの一部をリノベーションし、入居者専用のラウンジやミーティングルームなどの共用スペース(social)と、オフィスや店舗として利用可能なスペース(shop&office)を設けた。
ラウンジは、デンマークのインテリアブランド「HAY」を中心とした家具をセレクト。壁面には北欧家具にマッチするアート作品を装飾する。無線LANを完備し、面積は約70平方メートル。
ミーティングルームは6人用と10人用の2室を用意し、ホワイトボードやウェブ予約システムを導入した。利用料は6人用500円、10人用800円(1時間、THE SITE入居者は月4,000円分無料)。いずれも外部利用不可(同建物内別フロアの『Service SOHO』入居者は利用可)。
shop&officeスペースは8区画用意。「公式サイト公開から2週間で4区画が埋まり、予想より早い」と岩本さん。水回りは共用部に配置し、個室の有効面積を確保。壁面の塗装や棚の設置などのカスタマイズもできる。賃料や共益費は、部屋の広さによって異なる。
岩本さんは「ただ箱を用意しても、そこに入居し続ける動機につながらない。ラウンジなどの共用部分を設けることで、入居者同士に交流が生まれ、その空間にとどまる意味が生まれる。弊社が運営している物件は今回を含め10軒あるが、物件内で引っ越す人もいるなど定着率は高い」と話す。「高い人気を受けて、すでに来年には隣接区画に拡張予定」とも。