五反田駅西口近くにある立ち食いうどん店「おにやんま」(品川区西五反田1)で、縁側写真の常設展示が行われている。
主宰は「縁側愛好家」として活動する会社員の吉池夏実さん。縁側を日本の伝統文化として残したいと考え、縁側のある古民家の情報に特化したウェブサイト「縁側なび」を運営する。
展示開催の経緯について、吉池さんは「おにやんまは学生時代から通っていたなじみのある店。店内BGMで昭和のアイドル歌謡曲などが流れており、懐かしさを感じていた。縁側写真の展示でより懐かしさを感じる空間にできないかと思い、オーナーへ提案した」と話す。
同店オーナーの大下義弘さんは「以前からスタッフが撮影した海などの写真を飾っていた。縁側の写真がうどんを食べに来たお客さんの癒やしになれば」と提案を快諾し、異色のコラボレーションが決定したという。
店内には、吉池さんが厳選した縁側写真5枚を展示。二子玉川や鎌倉、厚木、上野で一般公開されている旧家やゲストハウスになった古民家の縁側、野外博物館「江戸東京たてもの園」(小金井市)をピックアップした。
今後の展望について「風鈴や蚊取り線香など、季節を感じられる縁側の写真を展示したい」と吉池さん。「縁側愛好家として、ゲストハウスなどと協力してイベントを開催していければ」とも。
営業時間は7時~翌4時(日曜・祝日は24時まで)。