京急・新馬場駅南口近くに12月13日、「Bamba Hotel(バンバホテル)」(品川区南品川1、TEL 03-6712-9440)がオープンする。施設面積は約24坪。
経営は、多文化共生の基盤づくりを目的にゲストハウス事業を展開する宿場JAPAN(品川区)。同社社長の渡邊崇志さんは「オリンピック開催を機に多くの外国人観光客が東京を訪れる。そのときに宿泊するだけじゃなく、街の文化や風習、楽しみ方などを伝えられるホテルをつくろうと思った」と話す。
同所は、昭和20年代に建てられた五軒長屋の一室をリノベーション。「馬」をテーマに、アメリカのポートランドなどから購入したアンティークなインテリアや日本の古い家具を用意する。
「昔、新馬場エリアは東海道品川宿の馬繋場(ばけいじょう)で、長旅をしてきた人々が足を止める場所だった。そんな新馬場の地域性を現代にもよみがえらせられたら、と考えた」(渡邊さん)。
一棟貸しホテルで、利用人数は2~5人。料金は3人までの利用で3万2,400円(以降1人ごとに6,480円追加)。部屋数は4部屋。品川の街に精通したコンシェルジュが常駐し、利用客に街の案内やルームサービスなどを行う。
今後の展望について、渡邊さんは「約5年間、品川でゲストハウス事業を行ってきて地域の人々の観光に対する関心の高まりを感じている。場所を提供するだけでなく、『人が人を迎えること』に価値があると思う。今後は街を案内できるコンシェルジュの育成と地域融合に特化した宿泊施設開業サポートに力を入れたい」と意気込む。