品川プリンスホテル内「クラブeX」(港区高輪4)で11月8日、「Tokyo Sweets Collection 2008(トウキョウスイーツコレクション)」が開催された。
「Tokyo Sweets Collection 2008」で登場したオリジナルスイーツ「サキュバス」。
同イベントは国内のパティシエが、津森千里さん主宰のファッションブランド「TSUMORI CHISATO」(ツモリチサト)の衣装にオリジナルスイーツを飾り付けて行うスイーツファッションショー。
2日間で用意された400席に対して約1,000弱の応募があり、チケットは予約の段階で完売。抽選で選ばれた観客は、参加パティシエが作ったオリジナルスイーツを味わいながら、ファッションショーを楽しんだ。
友人を誘って来場したという会社員の女性は、「今回はウェブサイトを見て応募した。美味しいケーキを食べられて満足。ファッションショーは初めてなので、ショーのドレスをもっとゆっくり見てみたい」とコメント。また、フラワーデザイナーの男性客は、「洋服とスイーツの組み合わせが非現実的で面白い。今後もっと盛り上がるのでは」と期待を寄せた。
参加パティスリー「モンサンクレール」(目黒区)のオーナーパティシエ・辻口博啓さんの作品「Tsujiguchism」のテーマは「花」。ムースなどで使うゼラチンを、繊維のようにフリンジに仕立てている。
辻口さんは「自分らしさをどう表現しようか悩んだが、動きやすく、モデルがライトを浴びた時に光を感じるよう作り上げた。今回のイベントはパティシエのフィールドを広げていく良い機会だ」と、スイーツファッションショーの成功を喜んだ。
主催者の一人で、イベント企画などを行うミラビジョンの常務取締役・古賀史郎さんは、「スイーツ人気が高まっているものの、エンターテインメント性のあるイベントがこれまでになかった」と考え、ファッションとスイーツのコラボレーションを企画。今年3月に、イベント実現に向けて津森さんに依頼したという。
古賀さんは「別業界とのコラボによって、新しいビジネスの可能性も広がる。今後はファッション業界に限らず、華道や茶道など異業種とスイーツの企画も考えていきたい」と意気込む。
「Tokyo Sweets Collection 2008」は明日11月9日も開催予定。