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旗の台に洋菓子店「ミニチュアガーデンカフェ」 障害者の就労支援にも取り組む

店主の垰本哲郎さん(右)とスタッフ

店主の垰本哲郎さん(右)とスタッフ

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 パティスリー「Miniature Garden Café(ミニチュアガーデンカフェ)」(品川区旗の台2、TEL 03-64260-9998)が9月3日、昭和大学病院付属東病院近くにオープンした。経営は、建築CGパース制作やマンション販売を手がけるポラライズ(千代田区)。

「Miniature Garden Café(ミニチュアガーデンカフェ)」外観

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 同パティスリーは2020年10月に中目黒で開業。2023年6月、約1年後の移転計画のため閉店した。準備期間中の昨年8月に矢部工房(神奈川県)を立ち上げ、オンラインやイベントでの販売体制を整備。工房は今年4月に閉鎖した。

 店主の垰本(たおもと)哲郎さんは「以前から、ケーキ店の開業が夢だった。フランスのアルザス地方の陶器『スフレンハイム焼』に興味を引かれ、アルザス地方をコンセプトにした店づくりに取り組んだ」と話す。移転の経緯について「息子が障害を持っており、障害者の就労支援の場所をつくりたいと考えた。私の地元が南品川エリアで、品川区には支援してくれる友人や団体も多いことから移転を決意した」と垰本さん。

 「ほけんの窓口 旗の台店」跡をDIYで改装した。アルザス地方の雰囲気をイメージし、内装は白を基調とした明るい空間に仕上げ、品川区内のダウン症の子どもたちと一緒にショーケースカウンターにタイルを張ったという。店舗面積は約20坪。

 看板メニューは、アルザス地方の伝統菓子「クグロフ」。帽子のような形で、ラム漬けレーズンを練り込んだブリオッシュ生地を焼き上げる。「プレーン」(500円)をはじめ、「カカオデップ」(600円)や「ピスタチオ」(700円)など6種類。

 ケーキメニューは、「ココバナーヌ」(660円)や「ショコラ・オランジュ」(690円)、「モンブラン」(720円)など、常時7、8種類を用意する。焼き菓子は、「ディアマン(クッキー)」(各種220円)やパウンドケーキ、マドレーヌ(以上各種350円)。注文後にカスタードクリームを注入する「シュー・ア・ラ・クレーム」(400円)も提供する。

 ドリンクメニューは自家焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を使ったアメリカーノ(390円)やカフェラテ(590円)、アールグレイティーやミルク(以上350円)などを用意する。

 「今後はカフェスペースを作り、店内飲食を楽しめるようにするつもり。スムージーなどのデザートドリンクや焼きたてフィナンシェ、季節限定クグロフなど、新メニューの開発にも取り組みたい」と垰本さん。「障害者の就労支援の受け入れは、早ければ来月くらいから始める予定。将来的には、就労継続支援A型の開業を目指したい」と意気込む。

 営業時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。

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