
「パン工房 プチレーブ」(品川区八潮5、TEL 03-6421-6633)が4月15日、品川総合福祉センター本部に移転オープンした。運営は社会福祉法人品川総合福祉センター(同)。
就労継続支援A型事業所「障害福祉サービス 福祉工場しながわ」(東大井1)のパン工房部門が製造するパンを販売する同店。「プチレーブ」はフランス語で「小さな夢」を意味する。1999(平成11)年に青物横丁駅近くで開業し、2016(平成28)年に下神明駅近くに移転。ビルの老朽化に伴い今年2月に閉店し、同福祉センター内の売店「はなみずき」跡に移転した。バックヤードに製造設備を新設し、店頭でカウンター越しにパンを販売する。現在は障害がある人とない人を合わせて9人が勤務する。
店舗責任者の松井和也さんは「以前から『はなみずき』にパンを卸しており、品川八潮パークタウン内のバス停前という立地の良さで販売が好調だったため、この物件への移転話が持ち上がった」と話す。「はなみずき」は同センター本部1階ロビーで営業を継続している。
全50~60種類の商品ラインアップの中から常時20~30種類を店頭に並べる。塩バターパン、カレーパン、コーンマヨネーズパン(以上150円)、クロワッサン、枝豆パン、「じゅわっとしたチーズのフランスパン」(以上200円)、「たらこチーズブール」、コロッケサンド(以上250円)、「BOXサンド(チキンかつ、白身魚フライ、えびかつ)」(500円)など。マドレーヌやワッフル(以上200円)など、スイーツも用意する。「お客さんから、おいしいと好評を頂いている。同じ商品を気に入って購入するリピーターも増えている」と松井さん。
月替わりメニューとして毎月4種類、季節感を意識した商品を投入する。4月はメロンクリームパン、桜あんぱん、アスパラベーコンエッグロール、「だし醤油(しょうゆ)バター風味のコーンパン」(以上200円)を販売する。
ドリンクは、コーヒーやココア(以上200円~)を用意。ブラジル、アメリカン(以上200円)、アイスコーヒー(250円)はパンとセットで購入すると100円になる。
職業指導員の小塚さんは「窯を2台から3台に増設して一度に焼ける個数を増やしたので、大量注文に対応しやすくなった」と話す。新店舗では月替わりメニューのレシピ・ポスター制作を担当しており、「今後はシステム化して、全職員が担当できるようにしたい」と意気込む。
松井さんは「最低賃金を保証しているプチレーブは収益性が求めらているため販路の開拓が不可欠で、NTT東日本、HITOWAホールディングスなど企業販売に力を入れている。当店のパンを手に取っていただける場所をさらに増やしたい」と話す。今後、同センター内にカフェもオープン予定という。
営業時間は9時~16時。土曜、日曜、祝日定休。