
すし店「鈴福」(品川区南品川4、TEL 070-9106-7037)が新馬場駅近くのホテル「グッドデイ品川ホテル」1階にオープンして1カ月がたった。
店主の鈴木幸次さんは、築地や新橋、日本橋のすし店で、すし職人として26年勤めてきた経験を持つ。鈴木さんは「ホテルのオーナーとは、子ども同士が少年野球のチームメイトという縁で知り合った。長年住んできた品川区で自分の店を開業したいと考えていたところ、テナントに入居しないかと声をかけてもらった」と話す。
同ホテルは今年7月に開業したばかり。建設時に鈴木さんも外壁色の検討に参加し、お手洗い入り口の目隠しを同じくグリーン系にしたという。店舗面積は10坪。席数は、カウンター=8席、テーブル=4席。
妻の奈々さんと2人で店を切り盛りする。店名は、鈴木さんと、奈々さんの旧姓から一字ずつ取って名付けた。「縁起のいい店になるようにと、店舗入り口にはシンボルマークの鈴を飾り、店内にも招き猫やふくろうの置物を置いている」と鈴木さん。
握りのメニューは、細巻きとお椀が付いた「夢」(握り8貫、2,800円)、「煌(きらめき)」(同10貫、3,600円)、「和(なごみ)」(同11貫、4,800円)の3種類を用意する。魚は鈴木さんが毎朝、豊洲市場で買い付ける。
旬の刺身などを盛り込んだコース料理は、「鈴コース」(5,500円)、「福コース」(6,600円)、「大将おすすめコース」(8,800円)、匠コース(1万1,000円)の4種類を提供する。
ドリンクメニューは、日本酒を常時5種類以上用意し、「からくち浦霞」(1合900円)や「雪の茅舎」、「船中八策純米超辛口」(以上1,000円)のほか、「八海山ドジャースコラボ」(720ミリ瓶、4,620円)など期間限定商品も提供。生ビール(660円)やノンアルコールビール(550円)、角ハイボール(600円)などもそろえる。想定客単価は8,000円。
テイクアウトの準備も進める。持ち帰り用の紙袋は、「クラウン・クリエイティブ」(千代田区)が手がけるキャラクター「LALALACOCO(ラララココ)」をあしらったデザイン。同社のデザイナーが鈴木さんの長年の常連客だった縁で、キャラクターの起用が実現したという。
ホテルの宿泊客に加え、地元客や通勤利用者の来店を見込む。「仕事帰りに1人で来店する客が多い。『新馬場駅近くにすし店がなかったので、開店してうれしい』との声をいただいている」と鈴木さん。「ホテルは食事を出しておらず、『夕食は鈴福で』と呼びかけてもらっている。ホテルと一体となって新馬場エリアを活気づけたい」と話す。
営業時間は16時30分~21時30分(魚がなくなり次第終了)。月曜、月末日曜定休。