「品川宿好き」の女性メンバー5人で構成する「品川てづくり市の会」は1月11日、品川神社の境内で若手作家による手作りの作品を販売するイベント「品川てづくり市」を開催する。
同会は、旧東海道沿いで土曜・日曜・祝日のみ開店する「品川宿お土産処」の運営スタッフである薄葉(うすば)聖子さんを中心に結成。メンバーは20~40代のOLで、薄葉さんを除く4人のスタッフは品川地域外に在住。仕事などを通して品川地域のイベントに関わるうちに「いつの間にか」集まるようになったという。
ターゲットは「エコ意識が高く、人との出会いを大切にする、お一人様好き」の女性。フリーマーケットでも骨董市でもない若手作家の作品を直接購入できる場として、薄葉さんが地元住民の協力を得て品川神社に交渉した結果、11月末に開催が決定した。
1.8メートル四方のブースを約60ブース設け、80人の若手作家が出展。ちりめん素材の七宝まりや木工細工、着物の古布で作るバッグ、陶芸、衣類、焼菓子など、衣食住に関わる品々を作家自らが販売する。平均販売価格は2,000円~3,000円。技術やセンス、作品に愛情を持っているか、などを基準に出店審査も行った。
同イベントは「いつか品川地域でアートイベントを開催したい」という薄葉さんが温めていた企画を実現させたもの。薄葉さんは「この企画は市という名を借りた若手作家の青空個展。手づくり市をきっかけに品川宿を多くの人に知っていただければ。運営メンバーが地域外の人間なので、外部ならではの視点で品川地域の魅力を伝えていきたい」と話す。
開催時間は9時~16時。今後は月1回の開催を予定している。