「品川宿お土産処」が1周年-販売品の製作スタッフ増員も

店頭に立つ薄葉さん。通りを歩く地元の人々に笑顔であいさつを交わす。

店頭に立つ薄葉さん。通りを歩く地元の人々に笑顔であいさつを交わす。

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 北品川本通り商店会事務所にある「品川宿お土産処」(品川区北品川1、TEL 03-5463-1297)が、10月13日でオープン1周年を迎えた。スタッフも増え、地域コミュニケーションの場としてにぎわいをみせている。

旧東海道沿い北品川地区」にある「品川宿お土産処」がオープン1周年を迎えた。

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 同店は旧東海道沿い北品川地区で、土曜・日曜・祝日のみ開店している土産物店。品川区が実施した「2007年度商店街活性化推進事業・わくわく商店街事業」コンペに応募して、開店に至った。店舗面積は約2.5坪。主な運営は同商店会の30~40代の若手有志がボランティアで行っている。この1年で、新たに販売品の製作スタッフを10数人増員したという。

 オープン当初のターゲットは、東海道品川宿近辺でウオーキングを楽しむ中高年だったが、「今は若いカップル、小さい子どもがいる夫婦などが散歩に来る。客層の変化を実感している」と運営スタッフの薄葉聖子さん。

 同店で販売している商品のほとんどはスタッフの手作り。携帯ストラップにもなる「七宝まり」(1200円)や「着物リメークポーチ」(850円~)など、江戸をイメージした和風の小物がメーンとなっている。中でも、その場で名前を彫ることができる「名入れストラップ」(1,500円)、「品川宿通行手形」(300円)を記念に購入する客が多いという。

 「お祭り用ポシェット」(1,000円~)は、品川神社の祭りでは2日間で100個以上売れた人気商品。みこしを担ぐ人のために防水加工を施している。同店の売り上げは、商品の材料費ほか、地域の少年サッカー大会の賞品代など、子ども向けイベントの協賛に充てている。

 薄葉さんは「商店会だけで町の活性化には限界があるが、お土産処ができることで、多くの人が興味を持ってくれるようになった。私たちが子どものころに見ていた品川の良さを、今の子どもたちにも伝えていきたい。ゆくゆくは、まだ残っている昔ながらの古い家を借りて和カフェをオープンさせたり、アートイベントなども行いたい」と目を輝かせる。

 営業は、毎週土曜・日曜、祝日10時~15時。

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