旧芝浦校舎の跡地再開発プロジェクト「芝浦ルネサイト」の竣工を記念した街開きイベントが5月9日、芝浦工業大学芝浦キャンパスで行われた。
同イベントには芝浦工業大学・長友隆男理事長、「芝浦ルネサイトタワー」の事業パートナーである日本土地建物・中島久彰社長、新日鉄都市開発・正賀晃社長、芝浦ルネサイト全体のコーディネートと全街区の設計・施工を手掛けた戸田建設・加藤久郎会長が出席し、テープカットなどを行った。
芝浦ルネサイトは、芝浦工業大学の豊洲校舎への移転に伴い計画された日本初となる「大学」「オフィス」「ホテル」が連携する再開発プロジェクト。芝浦工業大学芝浦キャンパスのA街区、「芝浦ルネサイトタワー」のB街区、「ホテルグレイスリー田町」のC街区で構成されている。コンセプトは「歴史の伝承と新しい知の創造」。
A街区の芝浦工業大学芝浦キャンパスは、今年4月に開校し「デザイン工学部デザイン工学科」を新設。長期休暇による空き教室などを「芝浦ルネサイトタワー」入居企業や「ホテルグレイスリー田町」関係者の研修用途などに活用する。また同タワー入居企業と連携し、インターンシップ制度の導入も。
B街区のオフィス棟「芝浦ルネサイトタワー」は今年3月に竣工。戸田建設の緊急地震速報システム「ユレキテル」を導入し、在館者向けに災害時の必要物資を常備するなど災害対策を行う。現在、住友電気工業東京本社などの入居が決定している。
昨年10月にオープンしたC街区の「ホテルグレイスリー田町」は芝浦ルネサイト関係者に向けて、優先的な予約システムの構築や同ホテルのレストランを会議スペースとして貸し出すなどのサービスを提供する。また災害時の二次避難所として施設提供も行う。
芝浦工業大学の長友理事長は「約3,300本の樹木を植えるなど緑豊かな街を作ることができた。芝浦の新たなランドマークとして地域に貢献できれば。芸術と文化の発信地となることを願う」と話す。
当日は芝浦工業大学と芝浦ルネサイトタワーで「親子でつくろうロボットワークショップ」「クリエーターによるシェルター展示」「毛布で担架リレー」などの「街開きイベント」が行われ、親子連れなどでにぎわった。